他の方も仰るとおり、良くも悪くも、「いつものシリーズファンディスク」だったのではないでしょうか。シリーズに関する細かなことも考えながら感想を書こうとも考えたのですが、面倒だったのでいつも通りにしました。そんなわけで、長文部分はいつものごとく、各シナリオについてのプレイメモと簡単な感想になりますので、ご容赦ください。
1 軽い感想部分
お話の数が多いこともあって、一本一本は比較的短いものとなっていましたが、本編を踏まえたうえでの作品に仕上がっていて、十分な出来だったように思います。
欲を言えば、初音島の追加ヒロイン(美琴、すもも)は、本編(Ⅲ、Ⅲ P.P.)において描かれている部分が少ないだけに、もう少し長めに尺があってもよかったのかなとは思います。少なくとも、シリーズを今まで楽しんできたファンにとっては、十分な出来だったのではないでしょうか。
余談ですが、シャルルがHシーンの時いつもニコニコしてるのが可愛くてぼくは好きです。
2 プレイメモ部分
D.C.Ⅲ With You
→何も言うことはないと思うのです。考察とか抜きに、楽しんでみましょう。
※After StoriesとSide Storiesに分かれてるのか……悩むけど、Side Storiesからやっていきましょうかね。
Side Stories
江戸川四季「人形と恋と友情と」 71
→お人形さんです。絶対あの手の関連の話です。間違いない(何
→ほんとにそうだったとは恐れ入ったよ(しろめ
○ちょっとぐだった感はあるけど、かっちりと出来事として区分けしてしまうよりはこの二人に関してはこれでよかったんじゃないのかな、と思わなくもなかったり。
※くっせぇけど、友情話としてはありですわな。2のバンドルートを見ているかのよう。
→耕助、めちゃくちゃかっけぇよお前……
→まぁ、良くも悪くもこれでいいんじゃないかってサブルートな気がします。極端にシナリオを広げることもなく、あくまで本筋の脇を固めるシナリオとしてはよくできていたのではないでしょうか。
私個人としては、耕助の男前っぷりも見れてなかなか楽しく読めたと思います。
もっとも、過去作と全くおんなじ展開やんけ! といいたくなる気持ちもなくはないですけど……
美琴「今年イチバンの特ダネ」 69
→ヒロインとしてはかわいいのかしら? 登場人物の女の子としてはすごくかわいくて好きなんだけど、あくまでそれとは別だからなぁ……
→ごめん、かわいい。
雪村すもも「恋愛小説」 69
→唯一の既存キャラでないヒロイン。まぁ、どうなるか。
※杏さん確認。杏さん確認。
→やっぱり本編に絡んでこなかったヒロインなだけに、何も感じられそうな話にならないのは致し方なしか。まぁでも、その範囲ではうまくできていたんじゃないかなぁとは思います。
初音島スペシャル 65
→本編では詰められそうになかったエロシーンを詰めた、という感じ。葵ちゃんとシャルルのシーンは好きでした。
After Story
→まぁ、のんびりと……ね?
サラ・クリサリス 70
→あり得たはずの、もう一つの展開。本編をプレイしていた人ならば、一度は考えたであろうifの展開。そんな展開を、設定をうまく生かして、従前の展開を否定することなく、「敢えてやり直す」という形でやってみたというのは、ある意味では、「ファンに応える」という形でもあって、いいのかもしれない。そんな風に、私は思いました。
……それ以外になにかきましょうか?
あ、サラちゃんのぺろぺろはすごいです、いいです。
葛木姫乃 69
→サラとは異なって、純粋なアフターという感じのお話になっていた。どちらかといえば2人の戦いに近かった本編のシナリオを穴埋めするかのような、クラスメイトと協力して、というシナリオの構成は、本編と相まって全体で「ふたりの恋路」を祝福するかのような流れを作り上げていて、よかったと思う。
ただ、注文を付けるのであれば、もうすこしクラスメイトとの共闘という形は見えた方がよかったのかもしれないとも。結局最初以外特訓も一緒にやってませんよね貴女たち。
リッカ・グリーンウッド 71
→ちょっと一息、といった感じの、忙しい二人のたまの休日のお話。どことなく、先の二人よりも本編とはかけ離れた感のある話ではありましたが、これから生涯を共に過ごすことを固く誓った二人のほのぼのとした時間を垣間見ることができただけでも、よかったんじゃないかなと思います。
→プラスでいえば、さらっとある登場人物の素性をつなげてしまったところは、「D.C.」という物語全体の中では、小さな進歩となったのかもしれません。
陽ノ本葵 71
→まぁ、一人だけ展開が大きく違うのだろうということは、容易に想像がつくアフターシナリオ。ビターな展開が用意されていることばかり(本編、PP)な彼女のシナリオは、今回も同様となっているのだろうか。
→「そこで終わるのかよ!」というのは正直なところではある。でも、物語としての盛り上がりを採るがゆえに、少々おざなりであったヒロイン個々人との行く末を暗示させるかのようなシナリオを見せることを主眼に置いている(?)この作品の中で、敢えてその中まで触れ切ってしまうのは、バランスを失するという判断なのだろう。その判断自体は、悪くないと思う。
話としては、部分的には先に予想した通りというべきか、他のルートに比べれば、その先の光あふれんばかりの未来を描くものではなく、むしろ、その先を光とせんばかりに努力することを誓ったカップルのお話となっている。ほのぼのとしたお話を期待した層には、ちょっとがっかりな展開になってしまうというのもあるのではなかろうか。
もっとも、私的には、「本編の展開」のアフターとして十分満足は行くモノになっていたと思う。葵ちゃんと清隆に、ある限りすべての幸せが、しっかりと訪れますように。
シャルル・マロース 79
→それをやりなおすのか!? と、本編をやった人間ならだれもが思うであろう展開を、まぁ見事に、可能な限りハッピーにやり直してくれたものだというところ。
本編の時のあのどうしようもなさと感動をどうしてこうやって塗り替えてしまう、という思いもなくはないけれど。これはこれで、ループもののアフターとしては、まぁありな展開なんじゃあないかと許してしまいたくなるのは、ひとえに、シャルルの可愛さのせいなのでしょう()
→真面目にいえば、そこまで目くじらを立てようという気にもならないのは、「大きく変えてしまうことだけはしなかった」という点にもある気はします。あくまで、悲しいお話とならない程度に。そんな微妙な変化に留めたからこその、こういう印象なのかもしれません。
→でも、ひとつだけ、言わせて。
このシリーズでそのオチつかう!?!?
→長々書いてしまっていることからもわかる通り、普通に満足でした。あえてメインどころであろうリッカ、葵を最後にすることなく、シャルルを最後に回して本当によかった。
最終得点(端数切上げ)
[(71+69+69+65)/4 + (70+69+71+71+79)/5]/2 +シリーズによる恣意的な加点(+3)
=70.25+3
≒74