どこかにありそうな設定に、どこかにありそうなキャラクター。それでも、なんとかマンネリだけは避けようと、やれ魔界だ精霊界だといった普通だったらメインに取り扱うようなお話をほとんど取り扱わないで、、ヒロイン一人一人のお話を深く掘り下げてみてと、色々頑張ってみていたのはわかるお話だったかなと思います。お話としては平坦になりましたが、概ね登場人物の魅力を十分に見せつけられていて、キャラクターを愛でるゲームとしてはそれなりにできていたのではないでしょうか。ちょいやー。長文部分はいつものプレイメモです。
春風センセーション
→もうそろそろ、ういんどみるともう一度向き合うときなんじゃないかなって、思ったんです。
特にヒロインの印象等で固定されるようなものもなかったので、攻略順は今思いついた順にしますね。
神薙五十鈴→大河原小鉄→彩女→麗緒奈→宮水ハルカ→羽代ミオ→藤ノ宮伊織
神薙五十鈴 73
→
○ハルカとの屋上のシーン。普通だったらこういうところで1人で自己嫌悪しちゃうような、そんなところだったんだろうけれど、ここで誰も現れないわけでも、主人公が現れるわけでもなく、彼女が現れることに面白さはあるんじゃないかなって思いました。こんなにいい子を一瞬でも悪く思っちゃうくらい、自分の想いが止められないんだよね、辛いんだよね、って。定番気味といえばその通りなのだけれど、入っているだけでやっぱり安心感が得られるワンシーンなんじゃないかなって思います。
※心の羅針
△個別に入ってからのイベントが、一つ一つはいいと思うんだけれど、ちょっと飛び飛びなのは気になるところ。確かに高い意識をもって、目標に向けて一生懸命に日々を過ごしている登場人物のお話ではあるんだけれど、話の展開まで高く飛んでいく必要はどこにあったんだろうかと。恋愛ものとして見せたければもう少しゆっくりとした時間の経過を描くべきだろうし、高く飛んでいくのであれば、もう1・2イベントをはさむべきだろうなと。
→おそらく作品自体の抱えている問題点なのだろうな、という部分を除けば、可愛らしいヒロインの頑張り物語を良い感じのフレーバーにした18禁ADVとして出来上がっているんだろうなと思いました。とにもかくにも、こんなにかわいい子が血が上ると、「こんちくしょー」とかわいさをかなぐり捨てて叫んでしまうところに、いつでも一生懸命なんだなっていう微笑ましさを感じてしまって、逆にとてもかわいいんですよね。最近文章力がめっきり衰えてて、伝わるか全くわからないんだけど、何とか伝わって。お願い。
彩女 76
→ゆっくりとプレイしていたらそのまま終わってしまってメモをする暇もなかった。
こう書いている字面だけ見るとどうにも批判したげに読める気もするけれど、主従関係と恋愛を愚直にシナリオに反映させた、よいキャラシナリオとして完成していたように思いますし、出来としては十分なものだったと、胸を張って言えると思います。
ちょいやー。
大河原小鉄 70
→かわいいぞちょいやー。
麗緒奈 71
→あーかわいい。こういうどこか子供っぽい年上かわいい。
宮水ハルカ 73
→いい意味で何も起こらなかった…… こまごまとシリアスな話が続くものの方がファンタジーという意味では面白いのかもしれないけれど、こうしたほのぼのとした物語の中ではこういう空気の方が合いますわよね。
そんな、読み手が自然と読みたくなる物語になっていっていた、それだけで本当によかったわね……
羽代ミオ 70
→メイドさんいいですよね、メイドさん。
サブルートだし、メインに彩女もいるしで新鮮味が薄れちゃってたのがちょっともったいなかったかなぁって思います。
性格的な意味での差はできていたけれど、これはさすがにバランスの悪さがマイナスになり過ぎた感。
サブキャラルートと考えれば特段悪いところなんてない、いい感じのルートだっただけに、勿体ない。
藤ノ宮伊織 73
→ぼくは言葉にするのが苦手だからよくわからないけれど、いい話だよね。いい話だよ、いい話だ。
→でも、その分に、伊織っていう女の子の魅力を語るイベントがとても少ないように感じられたのがもったいない。
ただ、そんな毒を突きたくなってしまうくらいに、伊織って女の子を自分は気に入ったんだろうなって考えると、このヒロインを世に送り出してくれただけで、このお話は価値があるんだろうなって、そんな気がします。
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点数
(73+76+70+71+73+70+73)/7
=506/7
≒72.285
⁼72