相手のことが好き。そういう感情に支配された二人の交わりは、たとえどんなに異様に映る光景さえも、当人たちからすれば幸せの絶頂。こういう当たり前のことを幹においているのを楯にでもしたのか、その内容は完全に普通の人はお帰りください状態でした。
タイトルに書いてある通りで、基本的には主人公の彼女の弟の男の娘に薬を盛られ女の子にされた主人公が調教されるお話となります。
と、真面目に書くだけでも何だこれという状況ですが、内容はもっとカオス。
女の子の快楽に堕ちてしまうBADエンドでは、心は拒否しながらも身体がどんどんその快楽を受け入れるという、典型的なＴＳ系のダーク展開。
先に感想を書かれた諸氏が言及している通り、ＴＳとしては王道であろうと思われます。
しかし、すごいのはGOODENDの方。
姉弟による弟の後ろをディルドーで突くオシオキ、男４女２で６Ｐ(実質は２×３)、彼女のふたなり化、そして、主人公のボテ腹……
正直、私個人としてはうれしい展開ばかりだったのですが、ここまでやると流石に普通という言葉はもう忘却の彼方なのではないでしょうか。
ＴＳだけでもかなり人を選ぶわけですから、その上でさらに属性を選ぶとなってしまえば、このゲームの射程は相当狭いと思います。
その分に、属性が合えば、よくぞここまでやってくれた、となるのでしょうけど。
このような属性の狙い撃ちは、まさに低価格帯だからこそなせる業ですね。
絵は少しエロゲに少ないタイプで、特に塗りが全体的に原色に近い明るめの配色。
ただ、基本的には可愛い系の原画になるのではないかと思うので、そのシチュエーションに加えてそこまで人を選ぶというわけではないかと。
音周りは個人的に減点要素。
私の勘違いであればよいのですが、音楽に変化がなく、プレイが全体的に単調に感じられてしまいました。
たかが音楽、と侮るなかれ。五感を駆使してその表現するエロスを享受する１ユーザーの意見でしかありませんが、全体を表現する音楽は大事です。
CLOCKUPより以前発売された「姉にこの夏」でも、Ｈシーンにしては異様に軽快なＢＧＭで「こんなのが鳴ってる中で抜けと言われても無理！」という状況を体験した身としては、この辺強く主張したいのです。
また、特筆するでもないのかもしれませんが、主人公の彼女の名前が「真理」なのか「真里」なのかどちらの表現も使われているのはどうなのか。これをはじめとした誤字がかなり多かった気がしたので、気になる方はご注意を。
全体としては、総合的な変態度には自信あり、というＴＳ好きをはじめとするユーザーには向いているゲームではないかと思います。
個人的には、薫も含めた真里による調教のさまをもっと見ていたかったです。