キャラゲー最高!(いい意味で)
初プレイとなったlight作品。
かみさまの銭湯「かみのゆ」を中心に起こるハードボイルド大好き主人公(人間)と「かみさま」たちとの恋模様です。
体験版で演出の良さ、いい感じのドタバタ感がありましたし、ヒロインがかわいかったこともあり購入。
物語も体験版の空気から特に変化もなく、コメディチックに終始ドタバタしながらまとまっていた印象です。
物語は共通6話、個別2話の8話構成で、4話は選択次第で乙女のお話とあや乃のお話に分岐することになります。
選択肢は基本的に決めたキャラ以外を避けるようにたどればルートにたどり着けるので、そこまで難しくはないです。
あと、パッチが出ているので充てたほうがいいです。あてなくてもできないことはないですが、バックログを確認しながら会話文を読むなんてしたくはないでしょうので、セーブデータ互換も聞かないこともありプレイ前に充てることを強く推奨します。
キャラ5人のシナリオですが、
百々百、一番合戦乙女の√は特にシリアスーな空気もなく、キャラの魅力を発揮しながらいちゃいちゃラブラブといった感じにうまくまとまっていた感じです。
百ちゃんは小さいときと大きいとき、両方でHシーンがあるので、どちらの状態がお好みでも満足いただけるかなとは思います。一番平穏に終わっていくシナリオかと。
乙女はちょっと戦闘?的な一面もキャラの性格もあってかありましたが、ギャグ漫画での戦闘のような感じでかるーくいけたのが俺的には+。
逆に、神品あや乃、千年屋籐子、水本杏理√はちょっとシリアスーな一面も垣間見えるシナリオでした。
この三人で大きく出たのは「人間」と「かみさま」は姿が似ていたとしても全く違う存在であるということ。
あや乃の場合は価値観、籐子の場合は生活する場所などと言った空間、杏理の場合は性別と、それぞれで悩み、葛藤し(意味一緒か?)というのが大まかなシナリオ展開でした。
まぁ、ちゃんとネタバレタグも付けたんでぶっちゃけてしまうと、この三人もちゃんと最後にはその障害を主人公とともに乗り越え、愛を掴みます(籐子の場合は具体的には記述はないが多分そうなのだろう)ので、後腐れもなくいいのですが。
ちなみにですが。
あや乃は異形状態でのエロシーン「は」(一応)ありません。
杏理は男状態でのエロシーンはあります。これはキャラムービーの時点で明らかにされていましたが。
あと、全体を通してこの作品に関してすごくよかったなと思うのは、共通ルートなどでの出来事が、ほとんどただの出来事として放置されているわけではなく、後の展開にきっちりと行かされていることに尽きます。
シナリオゲー?というものが自分はあんまり好きではないですが、その理由としては下手に伏線らしいものを張って話がごちゃごちゃになり、結局は放置する、という流れを見ているのが苦手だからです。
しかし、このゲームは無理なく序盤で少しの餌をまき、それで釣れるだけの魚をすべて釣り上げているような、そんなうまさを感じました。
例としては、3話で籐子が甘い油揚げを好むという話を出した後、6話でその籐子の虫歯騒動が出るなどですね。
まぁ、この辺はあまり頭がよろしくない俺の抱いた感想でしかないので、「そりゃちげぇよ」とか言われたら言い返せないわけですが……
あと、主人公がハードボイルド思考であることは全キャラのルートで「ぶれない主人公」を表すいい設定として生かされていたことは正直驚きでした(ぶっちゃけそこまでこの設定が生かされることを期待していなかった)。
ちなみに、エロシーンは百5回、その他4回と結構多い方ではないかと思います。
百とあや乃に関しては共通ルートで1回ずつエロシーンあり。
あとは、プレイ中に感じたマイナス点になるだろう点を少し箇条書きで。
・アイキャッチ
突然歌が流れたり、ルートによっては微妙に同じ歌でも違うところがあったりとかすごく和むのですが、長いかなぁと。や、俺は楽しみましたが。
・システム音声
これもちょっと長いため、いちいちセーブのたびとかに長い音声が流れるの少し邪魔だったかな。
そんな微妙にマイナスな一面もありますが、俺的満点である90を現時点ではつけたいと思います。
lightさんの同じようなキャラ系ゲームと聞く「さかここ」あたりも今度やってみたいところですね。この人の絵が気に入ったので。