クリスマス、聖なる夜。そんな日には、孕まサンタがやってくる――
というわけで、クリスマスは例の如く一人ぼっちの私の今年のお供でした。
軽快なエロスの詰め込まれた歌詞で送るクリスマスソングなOPに彩られた物語は、まさにエロゲ版ご都合主義サンタクロース。
「不幸な女の子を幸せにするために、孕まサンタは今年もクリスマスにやってくる」
という言葉だけを聞けばいい感じの抜きゲーとなりギャグなんてエロ媒体特有の時候ネタくらいなのですが、女の子を幸せにするためならとギャグボールを噛ませ、ピッキングで侵入し、触手まで召喚してしまうのはまさにギャグ。ピッキングの下りは読んでるときはふーん程度でしたがちょっとずつ進むにつれ「いややっぱおかしいだろ!」と突っ込みを入れたくなるほど。
でも、こういう思い出して突っ込みをしたくなる感じは面白いかはさておきとして、後々語り継ぐネタとしては悪くないですね。
ルートは幼馴染サンタとの純愛ルートと不幸な女の子たちと乱れるハーレムエンド。
どちらもその方向のロープライスぬきゲーとしては及第点の出来は確保しているので、ちょっとでもぴんときたならばおすすめはできると思います。
ただ、「中出し」と「孕ませ」を推してるんだったら、疑似妊娠程度ではなくガチ妊娠も入れてくれたら最高だったのになと思います。
ゲームの完成度からすれば些細な不満点なのですが、タイトルの「孕まサンタの中出しメリークリスマス!」という文字から想像するシチュとしてそれを期待し購入した自分としては無視できない不満点でした。
KOTYeなどにも選出され「seal=ごみゲー」のような風潮まで確立され、白い目で見られていることも多いsealブランドですが、低価格帯のブランドとしては安定した抜きを提供してくれていると思うので、「エロにちゃんとたどり着ける」ゲームを出してくれるのであれば自分はまだまだ応援したいと思います。
そして、この作品をパワーアップしたフルプライスを出してくれたら、私は多分泣いて喜び買うことでしょう。恐らくないでしょうけど。
恐らく私は来年も再来年も、しばらくは独り身が続くでしょうし、クリスマスの度にこの作品に頼ることになるのかもしれません。
不遇な扱いを受けるイケメンマッチョ、ジョンに幸あれ。