UMA「なんだろう染みこんでくる確実に。ありえないほど湧きだしてくる、この力は――」
7年前に起きた“ナグルファルの夜”という現象。
同時に巨大な空間の裂け目が発生し、二次災害をもたらした現実。
……その日から夜空には“オーロラ”が現れるようになった。
かつてこの国の首都と呼ばれた部分は地殻変動の影響を受け大打撃を受けたが、
都市機能の中枢を担う町ごと移動させ、その機能の回復は順調に進み
今や7年前とほとんど見た目が変わらない程までに復興を成し遂げた。
都市としての機能を取り戻した“新市街”に住む主人公。
まだ爪痕を残す“旧市街”に住む主人公。
二人の偶然に見える宿命の出会いが、この先に待っている数奇な運命を繰り広げていく。
2人の主人公による複数視点で展開する11eyesみないな設定の厨二ゲー。
トラウマを抱えながらもポジティブに生きる新市街の優真。
こちらで攻略可能なのはオッドアイのリノア様とピンク頭のなるちゃん。あとココロ。
ナグルファルの夜後、水瀬今日子に拾われ、死体処理屋として働く傍ら学校へ通う苦学生。
ナグルファルの夜での悲痛な経験から、異常な程の”ポジティブ”を信条にする彼は、並々ならぬお節介精神で
戦いの渦に巻き込まれていきます。
作中で度々なるちゃんとの間で交わされる「なんとかなる」は耳に残ったフレーズ。
記憶を取り戻す為に日々放浪する旧市街のアカシくん。
こちらで攻略可能なのはおっぱいのノエルさんとお嬢様の美月。
こちらのシナリオでは、記憶を失った主人公が自分の記憶を取り戻す為、ナグルファルの夜で
何が起こったのか。真相を確かめる為に戦いに挑んでいきます。
よくある鈍感タイプの主人公で、自称夫婦役であるノエルとの掛け合いやひまわりちゃんに引っ張りまわされているうちに終わってしまった印象。
どちらの√も選択肢らしい選択肢はありません。
ヒロイン①の攻略が終わるとスタッフロールが流れ、そのままの流れでヒロイン②の攻略へ突入します。
2人の視点がコロコロ入れ替わるのは序盤のみで、op後は主人公を選択できるようになります。
2人の主人公で物語を読み進めた後、グランドルートへ突入。
最終的に優真サイドで落ちつきます。
エロに関しては、おまけアフターシナリオとして描かれます。おまけです。
システムに関しては大きな問題はなし。強いて言えば軌道にディスクが必要なのが面倒。
黄昏のシンセミア以降ちょくちょく見かけるフローチャートシステムを完備しており、シーンジャンプが可能な為回想は便利。
複数視点の主人公によるシナリオの混乱を危惧しながらプレイしましたが、壮大な設定からは信じられない程すっきりさっぱりバトルが終わり、真相が明らかになり問題が解決します。ゲーム内時間も短い為、良くも悪くもさっくり終わりました。
魅力的なキャラクターを前面に出したキャラゲーとしての側面が強く、熱い戦闘描写に期待すると肩透かしを食らうかもしれませんが、それを差し引いても有り余る魅力をキャラクターに感じるなら損はないかと。
体験版をプレイしましょう。