読み進めることにまったく抵抗の感じられない作品
サスペンスドラマを見るように遅めのオートでのんびりとプレイ。
BGMと塗り、作品の雰囲気が素晴らしく開始間もなく引き込まれた。
この雰囲気はやって――浸って――損はないと言いえる!
ただし鬱ってもNCで…
サスペンス物というか狂気の類をテーマにした作品に救いは求めないというか
狂気を中心とした渦――文字通り渦中――を綴っているのだから
中途半端な救いは質を落とす何ものでもないので不要だとすら思っている人種なので、
あれらの終着点はすんなりと受け入れられ鬱ることもなく終了。
※『銀色』とは違った鬱エネルギーです。
とあるエンドの冬子投げっぱな点については、
個による人探しの限界を鑑みれば十分にありだと思う…
万事が万事、綺麗に纏まり終わりを迎えられるほど都合よくはいかない。
理不尽な事件のなかで、安易に希望を残さず理不尽さを押し通したことを個人的には評価したい。
主人公がいろいろと超越している荒唐無稽な英雄でないことは
六識事件や一部殺人を防ぐことができなかったあたりからも理解できるので
そう考えれば受け入れることはできるのではないでしょうか?