古典的作品ですが、名作は色褪せませんね。菅野ひろゆき作品の中ではちょうどよいプレイ時間(これは追加要素のヒント機能も大きいですが)、テキストの軽快さ、魅力的なキャラクターも相まって一番好きです。「盗み聞き」の楽しさを世界で最も体現した作品でもあると思います。
さすがに現在プレイすると「ああ、時代だなあ」と感じる部分は多いです。しかしキャラクターデザインやテキスト、オブジェクトなどは先述の「時代」で片づけられるので全く気にはならないのですが、問題は「オチ」ですよね。15年位前まで非常に多かった超展開オチですから、これを受け入れられないという方はいてもおかしくはないでしょう。
しかし、ここに至るまでの過程は文句なしに素晴らしい。ラストの真弥子のセリフもぐっと来ました。
しかし推理要素がありながらアリバイやら何やらはものすごく適当に流すのが潔いですね。まあ前述の通り超展開オチなんで別に空間転移でも全然驚かないですけど(笑)。
リマスター版を作り上げたEl DiaさんはEVEへの愛を持ってリマスターの範疇を出ないように作り上げてくれました。「DESIRE」が今度リマスターされますが、こちらにも期待できそうですね。
問題は「YU-NO」ですよね・・・。MAGESさん、しっかりしたものをお願いしますよ。
最後に
菅野さんは金髪の女性を裸にして女神みたいなポーズさせるのが好きでしたよね(笑)。