低価格の抜きゲーかと思いきや、まさかの泣きゲー(ちょっと大げさかwww)
低価格の抜きゲー路線のFrillのことだから、薄幸のヒロインが男どもにやられるだけの
ただのやりゲーかと思って購入したが、シナリオが予想以上によく、ヒロイン2人以外の
(主人公を除く)キャラにも(立ち絵はないが)声が付いていて、エロシーンのアニメや
立ち絵のE-moteの動きの豊かさなど、低価格ゲームとは思えない程メーカーのこのゲーム
に対する力の入れ様を感じた。
OP曲の曲自体も素晴らしいが、その歌詞がメインヒロインの紗波(サナ)の心情をよく
表していて、事実上のネタバレというか伏線にもなっている。
「本当の私を見つけて」と、歌詞にも入っている紗波の言葉の意味を主人公がしっかりと
受け止め、紗波自身にも分からなくなってしまった本当の彼女の本音・気持ちを気付いて
あげられるかが、この作品のキモになっているかと思います。
とても秀逸な作品でおススメできるゲームであると思いますが、ただ一点、マンガのような
ユニークなフキダシ機能を採用したことは面白い試みだとは思いますが、おかげでスキップ
機能が著しく遅くなってしまっていることは、システム的な問題だと感じます。