詳細は長文感想にて
【シナリオ】32/50
複数ライターということもあり、共通パートが短編のつなぎ合わせのようで一貫してないように感じましたし、BADエンドまでの過程が理解しかねるなど一部流れが不自然な箇所がありました。ところで、未回収の伏線があったのですがこれはFDを考えてるのでしょうか。個人的には本作でしっかり回収してほしかったです。
よかった点として、日常のギャグシーンが面白く、長い共通パートをあきさせないように工夫してると感じた点、ハッピーエンドでも必ずしも救われてないように思えるという点(主に蒔菜ルート)、そして家族ネタで感動するという点です(幸ルート、天音ルート、みちるルート)。ダークな雰囲気の作品だからこそ感動シーンが映えますね。
ちなみに、一番好きなルートは天音ルート、次が幸ルートです。
【絵(CG:立ち絵:背景)】4/5:4 /5:5/5
フミオ、渡辺お二方とも非常にきれいな絵でしたが、渡辺の絵はこれ誰?というようなものも見受けられました。それを除けば最高レベルだと思います。
立ち絵においては、そもそも化物語の絵があまり好きではないので渡辺担当のキャラの立ち絵が苦手です。
背景はいわずとも高評価です。
SDも非常によかったです。
【キャラ(主人公:ヒロイン:サブ)】4/5:5/5:3/5
しゃべり方こそ違和感がありますが、本作の主人公はしっかりとしたぶれない軸をもってることに加え、俺最強なので非常に好印象です。
ヒロインにおいては、特に問題ないと思います。
作品の性質上、やはりサブキャラにくそ野郎がいるのは仕方ないですね。その分、ジュリアや千鶴、一姫などといった個性的なキャラがとてもよかったです。
【声】5/5
誰においても違和感なしでした。たみぃがいい味だしてましたね。
【音楽(曲:BGM)】2/2:5/5
<OP:終末のフラクタル/飛蘭 由美子ED:ホログラフ/eufonius 天音ED:HOME/橋本みゆき 蒔菜ED:迷いの森/佐藤ひろ美 幸ED:この日のままで/NANA みちるED:SKIP/茶太>
飛蘭につられて買ったといっても過言でないくらいの飛蘭ファンです。とても前向きな曲ですね。本作品をプレイするにあたって、期待感高まる曲と感じました。その他も非常によかったです。
EDの中で一番すきなのはHOMEです。間奏のギターソロが鳥肌もんです。
BGMはほとんどが好みのもので選びきれませんが、特に過ぎ去りし日々-sweet fruits memories-、little clown、toHappy、デッドロック、Shootin'Catなどが好きです。
【ムービー】2/2
渡辺を起用しただけのことはあるなと思いました。すべてがアニメーションじゃないというところも個人的に高評価。最後の教室のシーンで天音の顔がつぶれてるのが残念でしたが・・・。
【演出】2/2
効果音や背景が移り変わったりと細部までこだわってると思いました。
【システム】1/2
特に問題なし。
【H】2/2
シーン数も適度だし1つ1つの内容もしっかりしてると思いますが、挿入音とかは・・・ね・・・。
【合計】76/100
フロントウィング10周年記念作品。発売前の期待が高かった分、少し物足りなさを感じました。とりあえずFDという名の伏線回収作品を希望します。