ErogameScape -エロゲー批評空間-

ACiD8926さんのフレラバ ~Friend to Lover~の長文感想

ユーザー
ACiD8926
ゲーム
フレラバ ~Friend to Lover~
ブランド
SMEE
得点
85
参照数
1201

一言コメント

特に事件などが起きない日常を描いた純愛ゲーだが、シナリオがとても面白く飽きることがないレベルの高い作品。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

 この作品のなにがすごいかというと飽きない所だと思う。
キャラゲーになると1キャラ目はいいが、2キャラ目、3キャラ目・・・と攻略しているうちにどこかで飽きがきて、やっているうちはまだ終わんないのか・・・、終わった時はやっと終わったーなどと思うことがよくある。
だがこの作品はそういったことがなく、最初から最後までずっと楽しめる。
日常を描く作品、つまりキャラゲーというものは日常をどこまで面白くさせられるかが鍵だと思う。平坦なシナリオになってしまう中で、飽きさせないというのは簡単なようでとても難しいことだと思う。それをクリアしているというだけで他のゲームとは一味違うところが感じられる。

 このゲームの流れとしてはタイトル通り、友達から恋人へというものであるが、作品内でもきちんとそういった描写がなされている。
具体的に言うと日常の会話で自分から声をかける→会話が弾む→次は相手から声を掛けられる・・・といった感じで仲良くなっていく過程がきちんと描かれている。
恋人同士になってからもレベルの高いイチャラブ展開でずっとニヤニヤしていられる。
キャラゲーによくあるシリアス展開が無いことも特徴の一つ。シリアス展開は物語に起伏を持たせて飽きさせないようにするようなものだと思っているが、この作品はコンセプト的にいらないというのもあるだろうし、そんなものなしに楽しめるので元から必要ないのだろう。シリアス展開が嫌いな私としてはとても嬉しい。


 キャラについては
主人公が面白いく万人受けするようなものとなっている。プレイしてて嫌に感じることは一度も無かった。
ヒロイン関係は、個人的には理奈が最高だった。半同棲していく中で彼女の部屋に主人公の持ち物が増えていく・・・等、こっちのツボを抑えてくるような展開がとても好き。(どのルートでもイチャラブはこちらが求めているもの以上の高いレベルだった)
陽茉莉に関しては最初から恋人になっていくまでの幼馴染の距離感の移り変わりがとてもいい。

まとまりがなくなってきましたがSMEEの作るゲームは前作ラブラブルに引き続きレベルが高い。
期待以上の作品を作ってくれるので次回作も楽しみになります。
とりあえずイチャラブが好きな人は買って損することは十中八九ないと断言できるキャラゲー最高峰の作品でした。