ヒロインは全て実の姉もしく妹で、しかも姉弟/兄妹との恋愛のタブーをほとんど感じさせない明るいイチャラブストーリー。実用性も結構高め。
カントクさん「以外」の「CUFFS」作品を自分がプレイするのは「あま恋シロップス」に続く２作目。
自分にとって絵柄的にお気に入り絵師さんではなく、DL超絶特価に惹かれて買ったが
それが申し訳ないくらいな満足感は抱けた。
your diaryに連なるcubeブランドということで多少シリアス路線を覚悟していたが、
親の離婚問題が根底にあること以外はイチャラブ三昧で
それなりに真面目で真剣な展開はあっても深刻にはならない、ある種安心感とともにストーリーは進む。
なお冒頭に書いたように実の姉弟、兄妹での恋愛、結婚に対するタブー視がほぼ全くといって良いほど無く
すなわち姉弟、兄妹とは結婚が出来ないとか、子供を産めないとか、
そういう現実を見つめる場面はほとんどないので、
その部分でのノーテンキな作品だという割り切りは必要。
すなわち実の姉弟・兄妹に発生する問題が無視され、リアリティに欠けるとも言える。
姉妹全５ルートのストーリー展開、エンディングはそれなりに多様で、
全てプレイするとまあ全体としてはありかな、という感想を抱けるが、
個々のルートでの満足感としては今ひとつピンと来ないものが多かった。
前述のような姉弟、兄妹恋愛タブーが一切ないのに面食らったせいもあるかもしれないし、
あるいは一つには選ぶ姉弟の宣言が家族の中ではっきりされないものがいくつかあったからかもしれない。
まあただそれも、両親の離婚問題が解決すれば敢えて選ぶ姉妹を家族の中で明示する必要もなくなった、
恋人の宣言はいずれする機会もあろうがそれはまた別なお話、という扱いだと思えば
納得出来ないこともないか。
ハーレムルートは特に「ふたごHシーン」がなかった智花Hシーンを補完するような形となっており
ハーレムとしては少し物足りない気がしないでもないが、中々印象的な展開になっているし、
それでもこの作品はカントク作品である「your diary」や「恋する彼女の不器用な舞台」と同じcubeブランドで
ハーレムがあること自体驚きのような嬉しいようなで、
今になってみるとむしろあま恋で登場した派生ブランドmintCubeに属すべき作品なのかもしれない。
システムに関しては他メーカーに比べてかなり満足。
・セーブ箇所が山程あり記録好きとしては嬉しい。
・射精前選択事前設定。
ただし最近のCubeにある次の選択肢スキップ、メイン画面からの直接音量変更などはなく
特に回想シーンはどの絵柄の回想か分からず使いにくい。
（なおこの点は最近のcube系列は他社以上に改善されている。）
以上のようにソコソコな評価を書いきたわけであるが、その割には点数を十分に高く付けていないのは、、、
エロゲーが「総合芸術」であると考えるとき、こう、感動というか、感激というか、
感慨というかそういうものがイマイチ足りない。
姉妹物イチャラブコメディとしてはまあまあうまく出来ているが、なんかこう、いまいち、、、、、
絵柄の好みもあって「萌えられなかった」ということなのか？
ストーリーの展開が「しょーもない」というわけではなにしてもイマイチ「面白みがない」のか。
意図したわけではないのが点数を付けてみると後発の「あま恋シロップス」と同点数としていたが
むしろファンタジー要素が入っていって展開に少しでも意外感のあるそちらの方を
点数を上げたい気にすらなる。
とはいえ、cube最新作、近日発売の「間宮くんちの五つ子事情」を買おうかと
「少し」迷い始めたほどの出来ではあった。