すべてが優しくて温かい世界。
TRUEでの伏線回収だけでなく、家族の温かさだけでなく、人と人のつながりの大切さを再確認させてくれました。
TRUEだけでなく、全てのヒロインのルートでもそれが主軸になっていますね。
どのルートもクリアした後に、スッキリとしていて、どこか優しい気持ちになれる幸せな余韻を残してくれるそんな素敵な作品です。
主人公やメインのヒロインたちだけでなく、サブキャラたちもキャラが深く掘り下げられていて、１人１人の思いや考えが世界観とこの作品の雰囲気を良くしていたんじゃないかなと思います。
あと、この作品のキャラは悪役という悪役がいないんですよね。みんな、誰かを思いやっているからこそ、上手く相手にそれを伝えることができなかったり、すれ違ったり…最初は悪役のように主人公たちから思われていた伽耶様ですけど、TRUEの最後の最後には、家族の再スタートのため母親として頑張ろうとしたり…。
誰かが誰かを思いやっているからこそ、この優しくて温かい世界ができあがったのではないかと思います。
クリア後の余韻は上記にも書きましたが、とてもいいものでシナリオもさくさくとテンポよく進むので、どんな方にも勧められる作品だと思います。
前作の「夜明け前より瑠璃色な」も、優しくて温かい世界観で、１人１人のキャラが立っていていい作品でしたが、個人的にはその全てが今作でよりよくなっているように感じました。
これは完璧余談ですが、べっかんこう先生のキャラの立ち絵造形はすごく私好みなんですよね。
判子絵なのは若干否めませんが（ｵｲ、そのキャラの魅力を最大限に活かしているというか、ボディラインがすばらしいと思うんです！
特に今作の白ちゃんや伽耶様は最高ですね！かなでさんの拳を手前に突き出した「おーっ！」ってかんじの立ち絵もかわいらしくてお気に入りです。個人的に今作のマイベストヒロインは、白ちゃんに差し上げたいと思います。
個別ルートでのかわいさはもちろんのこと、TRUEでの成長っぷりと優しさには感動させられました。中の人の姫川あいりさんの声も、聞けば聞くほどかわいく聞こえてきて、最後の方では中毒のようになっていました。いろんな意味でやばいです。
メインのキャラだけでなく、男性の立ち絵やCGも丁寧に描かれているんで、すごく好感が高いんですよね。
たまにですけど、男性の立ち絵やサブキャラの立ち絵に手を抜いた作品を見かけますけど、メインキャラとの格差が大きければ大きいほど切ないものを感じます。そのキャラがいいキャラだった場合は特に…。
愚痴っぽくなってしまいましたが、やっぱりエロゲってシナリオだけじゃなくて、絵も命だと思えるくらい重要なんですよね。
ですから、どの絵も一切手を抜かないべっかんこう先生は本当に大好きです。
SD絵を描いていらっしゃる脳みそほえほえ先生の絵もすごくかわいらしくて大好きです
シナリオ、CG、音楽と全てが高水準な作品ですので、まだプレイしたことがない方、特にエロゲ初心者の方にはオススメできる作品です。
最後に、えりりんが言っていた「学園のみんなが日々を楽しく」という言葉、プレイしている私もこんな学園があるんなら、一度くらいは入学してドタバタと楽しい日常を過ごしてみたいと思えるくらいに楽しそうで素敵な学園生活の日々でした。