初めてクリアしたエロゲで思い出深い作品です
初めてクリアしたエロゲなため、思い出補正等が強いかもしれませんが、シナリオや絵だけでなく、雰囲気、BGM、キャラの個性など、どれをとっても全てが私好みで今でも一番お気に入りのエロゲです。
グロなどが苦手な方には、所々きつい場面があるかもしれませんが、そのグロCGも嫌悪感を感じるどころか、狂気の中にも神秘的というか、芸術を感じさせる何かがあるんですよね。うろ覚えですが作品の中で黒幕の1人が芸術を追求したと言っていた気がするので、それを上手く表現できていたのかなと思います。
でも、共通ルートでの目をぷちっといくシーン、あれはダメです。音とか演出とか、いろいろと怖すぎます。夜にプレイしてて、思わず自分の目を塞いでしまうくらいに怖かったです…。
この作品のメインテーマである「狂気」に関しても、キャラ個人の「狂気」を上手くシナリオ上で展開できていたと個人的に思います。というより、この辺の描写がきちんとされていたので、個人的にこのシナリオに引き込まれたのかな。
例えばですけど、同じ愛という意味での狂気も、由良さんと七七ちゃんは微妙に違っていましたし、シスターさんの狂気に関しては、宗教じみすぎていろんな意味で鳥肌が止まりませんでした。一見、いきすぎたように感じるこの狂気も、当事者の身になってみれば、誰もが抱くものなんじゃないかなとか妄想を膨らませたりもしましたけど、やっぱりシスターさんは怖いです、ごめんなさい(オイ
でも、個人的にはこのゲームの愛情表現は、方法こそ狂気を感じるものだといっても、キャラ個人の純粋な愛に基づいてのものだと思ってますので、狂気一色の物語ではなく、純愛物語だと思ってます。愛は憎しみに変わりやすいと言いますが、これは愛しすぎちゃって少し歯車が狂っちゃったってかんじですかね(適当)
※シスターさんルートは主人公に対しての愛はないので、純愛とは思いません。
キャラはみんな魅力的だと思います。一番のお気に入りは冬史さんですね!!
彼女のかっこよさはもちろんのこと、女性らしさや相棒としての頼もしさは最高です!
1人の女性として、1人の友人または相棒として、主人公である秋五さんに尽くす姿を見て好感度を上げずにはいられません!!(大興奮)
終盤の赤尾さんとの対決シーンは、個人的に冬史さんの最高の見せ場なんじゃないかなと思います。最初から最後まで目が離せませんでした。本当に心も体も強い女性なんだな、と感じさせられる場面でしたね。
他のキャラも語れば長くなってしまうくらい、みんなお気に入りなんですけど、中でも凛ちゃんは冬史さんの次にお気に入りキャラだったので、できれば救済ルートがほしかったです…。
※ファンの要望なのか、凛ちゃんに関してはFDの和み匣でメインのSSがありましたね。もう最高でした。いろんな意味でごちそうさまです。
BGMなどもどれも秀逸で、特に霜月はるかさんが歌うOPの「恋獄」は作品の雰囲気に合っていて素敵ですね。
霜月さんの歌の中では、割と有名な曲だと思うので、霜月さんを知っている方は1度くらいは聞いたことがあるんじゃないかなーと思います。まだ聞いたことがない方は、オススメなので是非聞いてみてください><
最初に書いた通り、今までプレイした中で一番のお気に入りの作品なのに、点数が100点ではない理由ですが、ミステリーものの作品で最も重要だと思われる推理場面で、主人公の秋五さんがあまり目立っていないというのがちょっと気になったので-5点させて頂きました。
途中までは、自分の知らないところで事件に巻き込まれ、混乱状態であったということを考えて、仕方がないのかなと思ったりもできますが、この作品の全ての謎が解き明かされるラストシーンでも、妹の七七ちゃんに推理の全てをゆずってしまうのは、主人公として探偵としてどうなんだい、と。仮にも自分を中心に起こった事件なんだから、最後くらいは頑張ってほしかったという欲が出ちゃいますね。
長々と書きましたが、この作品が自分の中でお気に入りということに変わりはありませんので、少しでも興味が出てくださった方にはプレイしてほしい作品です。
ただ、私個人としては、1つの物語として楽しめることができましたが、本格ミステリーを求めているという方には、あまりオススメできないかもしれませんね。そのへんは人それぞれかもしれません。
あ、1シーンしかないんですけど、この作品百合シーンがあるんですよ!百合好きの私にはこれもこの作品の魅力の1つですね!!という、個人の趣味を暴露してこの感想は終わりにしたいと思います。
文章力がないため、あまり作品の魅力を伝えることができなかったかもしれませんが、ここまで読んでくださった方はありがとうございました。