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76421さんのブレイブチェイサーかなた -devil’s mischief-の長文感想

ユーザー
76421
ゲーム
ブレイブチェイサーかなた -devil’s mischief-
ブランド
ifdef
得点
70
参照数
2726

一言コメント

方向性は違うが催眠実験、ミナミからの手紙には遠く及ばない。シナリオ、テキストではなくてエロが主体。DL販売開始は2010/01/05。

長文感想

プレイ時間は、自力でコンプまで2時間半程度。
基本1本道で、選択肢が4つ。だから選択肢総当たりでも16回やればコンプ可能なので、攻略は不要。
CG枚数は19枚(1つは彼方の変身シーンなので、実質18コマ)、シーン回想14コマ。
システム面は不備なく快適。女性はもちろん、男性もフルボイス。
クオリティーも同人ではかなり良いほうで、並の商業作品に劣らないくらい。

Hシーンはすべて陵辱系で、14コマ中13コマは彼方。
陽菜と乃亜は、同時に犯られるシーンが1コマあるだけ。
また、変身するのも彼方だけ。
テキストはともかくCGと声優は良かったので、これはこれで結構使える。
だが、作品の出来としては、
催眠実験>ミナミからの手紙>>M.C.>>ブレイブチレイサーかなた
くらいの序列。

作品紹介見ればわかると思うけれど、今回は催眠ものではない。
また、#defineではなくてindefという別ブランドの作品(実質同じかもしれないが)。

#defineの作品は、催眠術でヒロインを堕とすもので、堕とす過程のシナリオ、テキストが長所だった。
だが、今作はシナリオ、テキストにそれほど特筆すべきものはなく(乱暴な言い方をすれば並以下で、1ヶ月くらい前にプレイした催眠実験と比べるとあまりにの違いに笑ってしまった)Hシーンがメインである。

DLサイトからDLできる体験版が彼方の変身ムービーだけであること、ブランド名を別にしたことは、体験版で回避されることを避けたこと、ブランドのイメージを落とさないことを見込んだ確信犯だったのでは?と邪推してしまう。

価格も2100円はやや割高に感じる。せめて1500円くらいなら、もう少し高い点数つけたかもしれない。

個人的なことだが、サークルのユーザーに対する姿勢はよく、質問にもすばやく回答してくれたので、今後も応援したいサークル。
次は催眠実験を超えるような作品を期待したい。