ほぼ完璧な作品
気になる点は本当に一つだけで、シエルルートでアルクェイドがシエルを虐殺(死なないけど)したことに関してお咎めなしなところ。ノーマルルートはまだ蘇生能力の確認を含んだ戦略的な攻撃と言えなくもないが、トゥルールートでは拷問同然の行動なので志貴の怒りがその瞬間瞬間のものでしかないことには違和感がある。
最終的に志貴がアルクェイドを憎めないことそのものは問題ないが、
やはり志貴が引き下がるに至る理由付け、例えば
・一段落付いた後でアルクェイドに攻撃しようとするものの、できない
・志貴がアルクェイドの行動も自分の責任として、1人全部罪を背負ってシエルに償う姿勢を見せる、謝る
・志貴からアルクェイドに「嫌いにはならないが、許せない行動をした」と告げる
・シエルがアルクェイドに気丈な態度を見せ、志貴は「本人が言うなら口出ししない」と渋々ながら我慢する
・激戦の疲労により、本来言うべきことが飛んでしまった
のような描写が少しでもあれば納得感があったと思う。
他は非常に良かった。映画のような演出とBGM・シナリオ・テキスト等の全てが恐ろしくハイクオリティだが、個人的にはキャラが相当良かった。メルブラでしか知らなかったのでメインキャラ(特にアルクェイド)はここまで人間的なキャラであったことには良い意味で驚かされた。
明かされなかった設定や伏線も多くあるので残りのルートも楽しみ。
プレイして本当に良かったと思った。