想うだけでは伝わらなくて、声にしないと伝わらないものがあって。
タイトル通り、「好き」という感情に多方向から着目した正統派恋愛シミュレーションゲーム。
告白をプレイヤーのコマンドに委ねることにより作品への没入感を上げつつ、タイミング次第で付き合ってから恋人同士の初々しいやり取りを楽しんだり、付き合うまでのもどかしさを味わったりと様々なヒロインの姿を見れたのはキャラゲーとして申し分ないシステムでした。
また、告白シーンでムービーが入るのですが、これがまたどのキャラも可愛くって……
中でも特筆すべきなのは友希ちゃんの告白シーンで、自分はこの告白が「幼馴染から恋人になるための告白」としては最高のものだと思ってます!
「……大好き、だったんだよっ。」
不満点は、複数のエンドがある弊害で全てのエピソードを回収しようとするとどうしても作業感が出てしまうのと、一部のルートでのラストシーンを奇跡で強引に解決する所ですかね 特に後者
自分は結果ではなく、過程にこそこのゲームの真価があると思っていますが、それでもすっきりしないものがあります
リンカ告白エンドのラストが納得の行く物だったら、もっと評価は高くなってましたね……
総じて、システムが独特で一部のシナリオに不満は残るものの、かわいいヒロイン達の様々な顔が見れて思う存分にやにや出来るよいキャラゲーでした
……妖精界でゲームがバカ売れして、まやさんが攻略出来るようになるまではまだ掛かりそうですかね?