地のテキストが受け入れられるかどうか…
シニカルで斜に構えつつも、素直になれない主人公に好感触。
この作品は主人公目線のシナリオを受け入れられるかどうかだと思います。
主人公は、いわゆる思春期・反抗期のような視点・考え方を持っており、テキストもそのような観点に基づいて描かれています。
やたらと周囲の目を気にする、自分が頑張っていることを悟られたくない、色恋沙汰が苦手、などと典型的と言えます。
ヘタレ主人公という評価もありますが、自分からするとヘタレというよりは思春期真っ只中だなと、やや微笑ましくもありました。
シナリオは、ゲーム開始以降毎日が丁寧に描かれており、序盤で作品の雰囲気に慣れることができ、そのままの雰囲気を保ちつつ中盤以降展開されるので、ややありきたりな設定ながら、一線を画す出来になっていると思います。
特に、シナリオ展開にはこの作品独特のものがあり、自分は特に良かったと感じました。
個人的には、他のゲームの主人公とは違い向けられる好意に気付きつつも、あえて気付かないフリを続ける姿勢にも高評価。