もしもあなたが秘かに思いを寄せる相手がガチホモだと知ったらどうしますか?
私自身の答えは、その質問は前提からして間違っている、ということになります。
何故なら私はホモではないので、男を好きになることはあり得ないからです。例えそれがゲームだとしても。
しかしこのゲームの主人公は女性であり、女性であれば好きになった男性が偶々ガチホモだったという事態もあり得ないことではないのでしょう。
秘かに思いを寄せる異性が、実は同性しか愛せない性癖を持っていた。
この事態を自分に置き換えてみるのであれば、好きになった女性が実はガチレズだったということになるのでしょうか。
実際だったら尻込みしてしまいそうなこの状況も、このゲームの設定に合わせて妄想してみると、
御近所に住む憧れのお姉さんに家庭教師をしてもらっている、童貞な俺。夜の日課はお姉さんを想ってシコシコすることです。
ある日、ふとした好奇心からお姉さんがガチレズだと知ってしまって、俺ショック!
お姉さんは、触れるだけで気絶シテしまうほど男が苦手らしい。
だけど男嫌いを克服しないとお姉さんの教師になるという夢が閉ざされてしまうというから大変だ、俺どうする!?
みたいな感じでしょーか。ウン、実に清々しいほどエロゲーですね。
俺曰く「ティンコの良さを教えてやんぜ!」
しかし実際このゲームの主人公は性欲を持て余した童貞ではなく、性欲を持て余す処女であり、攻略対象はガチレズなお姉さんではなくガチホモなお兄さんなワケです。
従ってガチホモ兄さんの女嫌いを治してあげる為にはティンコの良さではなく、マンコの良さを教えてあげないといけないわけです。
しかし兄さんはガチです。ガチホモなのです!
どれくらいかって女性とは触れるだけで失神寸前、女性特有の甘い匂いも駄目、女の子、女の子した服装も苦手だし、マンコなんてもっての外!見ただけで気絶です。
これには主人公も悩みます。悩みに悩んだ末、一つの天啓を得ます。
‘そうだ、女の子が嫌いなら男装すればいいじゃない(゚∀゚)!!!!‘
しかも主人公の甲斐甲斐しさは服装だけには留まりません。
お兄さんが女性らしい長髪をみて怯えれば髪を切る。
お兄さんが女性物シャンプー特有の甘い匂いが苦手だと言えば、お父さんの使っている男性用シャンプーを使ってくる。
少しでも男性的に感じられるように一人称も私から僕に。
お兄さんがマンコはどうしても無理だと言えば、少しでもお兄さんが慣れてるアナルを提供してセクロスする。
お兄さん「あ、アナルの匂いは男と同じだ。これなら大丈夫。」w どんだけやねんw
以上からもわかる通りお兄さんの抱えるガチホモという問題はかなり大きいものですが、
それを必死に解決しようとする主人公の甲斐甲斐しさといじらしさには胸を打たれます。
その必死さが単にお兄さんの問題克服の為にということではなく、純粋にお兄さんが好きだからエッチィ~ことしたい、触れられたいっていう欲望からきてるのも○。
実にエロいです。
ストーリーは完全に主人公視点、女の子視点で進められるので男主人公にありがちなウダウダした倫理感への自己葛藤とか見なくてすむのもいいですね。
女性のいざとなった時の思いきりのよさとか(好きな人と結ばれる為にはアナルSEXさえ辞さない)、男性とはまた違う自己問答の可愛らしさを存分に堪能できました。
特に今作の主人公は前作のねこさんと違って、始めからアナル上等!バッチこい!!状態ではないので、
アナルで感じていることに強い羞恥心を抱いたりとか、アナルでイきそうになった時に慌ててクリを弄って、クリでイったと誤魔化すとことか非常にグッときましたね。
しかし、いくら行為を重ねてアナルセクロスにはまってしまったとしても、目標はお兄さんにマンコの良さを教えてあげることなわけです。
アナルの快楽に溺れて、お兄さんも気安いアナルでいってしまうことに満足し、当初の目的から目を逸らしてしまうのか、
アナルへの快楽を覚えながらも、その違和感を訴えることができるかで未来は分岐していきます。
Hのシチュエーションは男装を謳っているとおり、着衣Hが多いです。学ランとか褌とかいろいろあって良かったです。バンソーコーは標準装備ですね。
Hの時もずっと女性視点で、アナル責めがほとんどなので、ティンコへの刺激ではなくアナルへの刺激の描写がほぼですが、
アナルに快感を求めたことがない自分でも違和感なく楽しめました。
作品のテーマを考えると仕方ないですが、フェラシーンが3つしかないのは少し寂しかったですね。
特に69のシーンはチュパ音殆ど無し・・・。チュパ音すきな声優さんだっただけに少し残念でした。
シナリオについては、なんで主人公はお兄さんを好きになったのかとか、お兄さんはなんでガチホモなのかとか、その上で何故教師を目指しているのかとか、
余分なことについては一切描かれていません。
あるのは唯、お兄さんがガチホモであるという事実と、そんなお兄さんに主人公がどうしようもなく惚れているということだけです。
好きだから自分に触れてほしい、抱いてもらいたいたい、その為にはそこにどんな障害があろうと乗り越える、必要ならば利用もする!という純然たる想いです。
即物的で悪くいえば利己的といえなくもない行為も、主人公を女の子にすることで微笑ましく、可愛らしく感じることができます。
もしも秘かに思いを寄せる相手がガチホモだと知っても諦めない!
恋する乙女は強いんですね。