二作目がでてしまう前に、急いでこっちをやりましたが・・・
素晴らしいですね！
物語の冒頭から話にぐんぐん引き込まれ、だれるということがなかったです。
話は確かに短いですが、無駄な贅肉が一切省かれた、とてもスマートな印象を受けました。
ある曰く付きの温泉旅館の一室より、不思議な少女から渡された万華鏡を覗きこむことから物語は
スタートしますが、もうこの段階からこの作品の放つオーラというか、雰囲気の良さにノックダウンされました。
まず兎にも角にも絵が奇麗です。
そして、物語の随所に挿入されるＨシーンが素晴らしくエロい！
にもかかわらず、決して作品そのものを下品とするものではない・・・。
下手な抜きゲーよりよほど、テキストも絵も音も行為も淫媚であるはずなのに、そこに下碑た感覚を催さないのです。
（自分的にはフランス映画での情事のシーンをまるでＡＶのように苛烈に行っている、といった印象でした）
それはこの作品においてのＨというものが、他の作品のようにただ性欲に因ったものであったり、ただ愛情を確認するための行為であったり、
といった取って付けたようなものではなく、
キリエと磁比古という種族さえ違う二人が共生する為の唯一の手段であったからではないかと思うのです。
この作品では２人が寄り添いあって、愛を囁きながらのＨなどはありません。もともと種族すら違うのですから。
ただ、お互いがお互いを屈伏させるような、互いが互いに自分の存在を認めさせるような激しいＨが続きます。
磁比古はキリエを愛している。共に生きていきたいと思っている。だから、ただ餌として死ぬわけにはいかない。その為にはキリエを屈伏させなければ・・・。
キリエは磁比古に惹かれている。しかし自分はヴァンパイアだ。人間は餌にしか過ぎない・・・。磁比古は自分に屈伏していなければならない・・・。
それはさながら生存競争ともいえるようなものかもしれません。
磁比古がキリエへの愛に殉じたとき・・・。キリエが磁比古への愛を認めたとき・・・。
儚くも淫媚な物語は美しい終演を迎えます・・・。
っと、かなり興奮して語ってしまいましたが、素直にとても素晴らしい作品だと思いました。
とにかく物語通じてのスタイリッシュさが半端ないオサレゲーですね。
上質な読み物に、美麗で淫媚な挿絵を贅沢に取り入れた感覚です。
上質な珈琲や紅茶を片手に楽しみたい一品ですねｗ
しかも低価格でシステム面でもなんら不満がない・・・。
あれっ、悪いところ思いつかないやｗ
今から２作目がとても楽しみです。
やっぱり美少女に無駄な乳はいらないよね＾＾