前作よりかなり改善。物語が深く掘り下げられ、キャラへの思い入れも増した。
【得点詳細】
シナリオ：40/50
キャラクター：16/20
雰囲気・世界観：8/10
グラフィック・BGM：7/10
エロ:2/5
システム・環境：3/5
その他加点(＋α)：5/10
合計：81点
熱中プレイができた。
全てが中途半端に終わった前作と比べ、今回は話が深くなり、
前作ではスルーされていた場面にもちゃんと文章がつき、
演出や戦闘シーンもかなりの臨場感が感じられ、
前作ほとんど存在感がなかったキャラにも一定の活躍の場が与えらるようになっていた。
リメイクの部分はあれど、キャラへの思い入れ一つでここまで違うものなのだなと。
特に印象が変わったのは黒河です。
炎に包まれながらも玲を抱きかかえ叫ぶ姿、
結衣と初音をかばって自らが弾丸を浴びる姿、
あんなに“いい奴”なのに、あんなに物語のキーになりうるキャラクターなのに、
前作ではただの悪者だけで終わってしまっていることがつくづく惜しい。
でも銃食らってもあまりダメージ喰らわないのはゲームバランス考えてもチート気味・・・。
相変わらずシナリオの選択はあれどルートは一本道であり、
ある程度選択肢を選ばせるようなゲーム性が欲しかったと思う。
さすがにFate級の選択肢は要求しないが、
これもあくまで僕らプレイヤーもこの『「ゲーム」の「プレイヤーたち」を傍観している「客」』という演出という意味があるのでしょう。
不満点としては、エピソードCの終わり方はちょっと強引すぎじゃないかということ。
あれじゃあ最初からルールなんてあってないようなもので、
あのルートだけはそのまま「14人で生還」でよかったようにも思う。
エピソードDにしても、リピーターだからとはいえ次々と無理難題をメールで送るのはやりすぎでしょう。
エピソードAとBは理不尽ながらもあれほどまでに“公正な”ルールの中で死闘を繰り広げ、完成度の高いシナリオになっていたからこそ、
エピソードCとDでの強引さに大きな違和感が発生したのだろうと思う。
と、
多少の不満点はあれど大変楽しめました。ありがとうございました。