ダ・カーポⅡの世界観や雰囲気はやっぱりいいですね。3章もいいのですが、魅力的な仲間たちと過ごす学園生活でのやりとりを見ることができたという点で、1章がかなり気に入っています
1章では卒業間近の学生生活が舞台でしたが、ノスタルジックな気分に浸りながら眺めていました。卒業前の寂しさも抱えつつではありますが、こんな楽しげな友達同士のやりとりを見ると望郷の念を掻き立てられてしまい、戻ることのできない学校生活のかけがえのなさを、手遅れながら知ることになりました。
2章は終盤さくらが戻ってきて正式な結婚式を挙げるというところは良かったのですが、全体的に間延びした感じでした。イチャラブ具合は良かったのですが、もうちょっとコンパクトに纏めてほしかったです。
3章は子供も生まれ順風満帆な生活を送っていくのかと思いきや、そうは問屋がおろさないみたいで忘れかかっていた鬼が音姉を蝕んでいってしまいます。10年生きられないって言われたときは、へぇ?って思いましたね。展開が分かっていても死別のシーンでは涙を流してしまいました。結局はダ・カーポⅢにも出てくる立夏が他の人と協力しつつ、なんとか精神と体を分離させるということで、実は死んでいないというのを知った時はなんじゃそりゃと思いましたが、生きてて良かったなんていう気持ちのほうが大きかったです。
10年という長い月日と、何作も積み重ねて来たからこそ生まれる安心して見れる友達との掛け合い。結婚後の蜜月の日々も良かったのですが、3章になってほとんど友達の出番がなくなるというのは心寂しくもありました。細々と気になる部分はあったのですが、やり終えた後に高い満足度が得られたのでこの点数を付けたいと思います。