フリーノベル。VIPの創作スレか何かかな?と思えてしまうようなノリの作品。フリゲを相手に心無い感想だという自覚はあるんだけども…最近割と見かけるようになった「笑いをコピペに頼るライター」について。
公式ジャンルは「絶対シリアスなんかに負けたりしないギャグADV」とのことらしい。
過去背負っちゃってます系の主人公と幼馴染、
あと主人公に一目ぼれして転校してきましたっつーヒロインがメインのフリーノベル。
絵は数こそ少ないものの、立ち絵・イベント絵とも結構可愛らしく
「おっ、やってみようかな」と思うきっかけの一つだった。
音楽…は特に気にして聴いてなかったからごめんあんま判らないwけど
素材に頼らずオリジナルで頑張ってるみたいだね。同人ゲー界隈ではかなり珍しいかもしれない。
そしてフリーノベルにしてはフルボイス仕様とこちらも頑張ってる。
メインキャラは割と普通に聞けるレベルだし、
逆にモブキャラ辺りなんかは「これどう考えても素人スタッフが声当ててるよなww」なんて感じで微笑ましいw
しかもオリジナルと思われるOPソングまで付いてる。
正直言うと音程とかちょっとアレで脱力モノなんだけど、でも嫌な気はしない。
頑張って、楽しんで、精一杯の表現をしようとしてるのが判るから。
だからやっぱり、微笑ましい。
そういうのが好きな人達同士で集まって、好きなことを皆で頑張ってやってみようという
それこそ判りやすく「同人サークル」ってな感じのする作品だった。
たった一つの部分を除いては。
それはウリなのであろう、ギャグの部分について。
「絶対シリアスなんかに負けたりしないギャグADV?へえ、どんなのかなw」と
ちょっと期待してプレイを始めたものの…10分くらいかな、やってて正直頭を抱えたくなった。
この作品、というかこのライターの言う「ギャグ」というのは
2chやニコニコなんかのWebネタ、ネットスラングをただコピペして羅列することを指すらしい。
この作品におけるギャグの恐らく8割方は、よその誰かが言い出したネタをただコピペしてるだけ。
大した脈絡もなく、ただ思いつく限りに列挙しまくってるだけ。知ってるネタ書いてるだけ。
ゲイの道はモーホーから始まるとはよく言うよね。俺もその通りだと思う。
絵や音楽、文章その他なんでもそうだろう。
「これすげぇ!」から始まって、それを自分でも表現できるようになりたくて、
そしてそのすげぇものをまず自分の中に取り込もうとすることは別におかしなことじゃない。
ただ、模倣未満の単なるコピー作業を、そしてそこで止まっているものを
「これが自分のギャグです!」と言えるものなのかな。
誰かの書いた絵を上からなぞってトレースしただけの絵…いや誰でも経験がある話に例えるなら
小学生の頃国語の時間にやったであろう、薄く印刷されたお手本の上をなぞっただけの文字、とでも言うべきか。
それは「お前の字」か?と問われて「うん」と答えるのは抵抗があるだろうと思うんだ、普通は。
「いやこれはお手本の上なぞっただけの練習だよ~」と答えるんじゃなかろうか。例え小学生が相手でも。
有料無料関係なく、創作なら、少なくとも「これが俺の作品だ」と胸張って言うのなら
トレースやコピペではダメだと俺は思うんだよ。
フリーゲーム相手だとかアマチュアだからとか、自己満足相手にお前は何様だとか
もうそういうの全て判ってる上で、それでも俺は言う。
サムいんだよねこのライター。あまりにも雑で、軽すぎるから。
ギャグが思いつかないなら思いつかないで、人間なら誰しも自分の人生で起こった
面白い話や出来事くらいあると思うんだ。何故そういうのを元に書かないんだろう。
もしかするとこのライターの人生で一番面白かったのは、2chのコピペを読んだ時、だったのかもしれないけど。
コピペを一切書くなとは言わない。ぶっちゃけ程度の問題なんだよね。
「多少なら」笑える範囲で納まるし、まあ時事ネタなんてのもあるだろうしさ。
コピペが面白いことはよーく知ってる。自分も好きだし良く使う。
いやちょろっとネットうろつけば誰も彼もが当たり前の様に使ってる。
でもその当たり前という感覚は、創作にまで持ち込むべきじゃないと俺は思う。
そこに日記やチラ裏と、作品との違いがある。
使うにしても、考えなしに連発するようなものでもないんじゃないかな。
例えば評価の高かったシュタゲでも2ch語的なことを喋るキャラがいるけど、
別にそれだけで笑いを取ろうとしてる訳じゃなかった。
「2ch語を口にする痛いキャラ」として、そこからキャラクターのギャップを生み出したり
背景に重みを持たせたりと、キャラクターに豊かさを持たせるために使ってる。
この作品がやってることとは根本的に違う。
このライターは単純に「笑いが欲しけりゃコピペ貼ればいいんだろ」と考えているようにしか見受けられない。
しかしそれでは、あまりにも………
はっきり言うけど、面白くなかった。というか寒かった。
結局はこれが全て。
でもまあ、これはフリゲである分まだ救いがある。
このライターと同じ姿勢で臨んでるプロのライターって、驚くべきことに普通に存在してるからねw
ありゃあ結局のところユーザーをバカにしてるんだろうと思う。
「こんなんで笑いが取れるんだろ?楽勝w」みたいな。
まあ、そこまで明確な悪意がないにしてもさ。
前にもなんかの感想で書いたけど、コピペして笑いとって金貰おうっていうその考え方、
アフィブログとあんま変わらないですよねっていう。直接的か間接的かくらいの違いでさ。
もうやめませんかそういうの。そんなんでやってける業界なら、そりゃ衰退するのも仕方ないと思うわw
俺はコピペはネットで見るだけで十分。ゲームやマンガの中でまで見たくない。
そんなもんよりライター自身のオナニー失敗談でもネタに使ってくれた方が100倍笑えると思うよ。
言いだしっぺの法則…は、ハードルすげぇ上がるから正直きっついんだけどもw、
まあ俺のオナニー失敗談だと高校の頃友人がぽつりと言った「…無重力射精」という言葉に好奇心を刺激されて
部屋の押入れから「よし、む、無重力射精!」とジャンプしながら射精しようとしたら
押入れ上部のフチで頭打って倒れこんで激痛でのた打ち回りながらも
ピュッピュッと射精だけはしっかりしてたことかな。
「イテテ…ヴッ!! チョ、チョトマッテ…ヴッ!!ヴッ!!」ってなった。
掃除が色々な意味で大変だった。なんか…精神的に辛くて………
あとあったかいおまん○こは気持ちがいいので、じゃあオナホをアツアツにしたら最高に気持ちいいのかなと思って
鍋でオナホ煮たらテロンテロンに溶けてしまった話とかもしたいんだけど。高かったのにどうしてこんなことになったのか。
俺はバカだから、こんな感じの最低にくだらない中坊レベルの話でも十分笑うだろうから、
もしも次の機会があったなら、もっとライター自身の「ギャグ」が見たいな、と思った。