絵が可愛かったのでそれで。絵が可愛い以外に何もないと言っても差し支えない気がするが、しかし絵が可愛いので何も問題はなかった。あと個人的には近年稀に見る幼馴染キャラだった。
精液を集めないといけない見習いサキュバスがやぶから棒に絡んできて
主人公に魅力UP的な魔法をかけたら間違って精力絶倫にする魔法をかけてしまい大変な事になったので
周りにいたヒロイン達もみんな協力して主人公のおちんちんのお世話をしてくれる、という夢のようなお話。
正直なところ、シナリオ的には「なにもない」。良いとか悪いとかそれ以前のお話。
エロシーンの合間に小話がある…というのが大げさではないくらいにエロがメインで
要するに「可愛い萌え絵のライトな抜きゲー」という感じ。面白い面白くないで判断する類ではなさそう。
これはエロのシチュエーションにも言える事で、濃いシチュエーションは殆ど存在しないんだよね。
せいぜいケツメドinがちょろっとあるくらいかなあ。
でもやってて「つまんねーなこれ」とはあまり思わなかった。
というのもここまで割り切って作られてたら文句言う気もしないし、何より絵が可愛いんだよねw
「次のエロ絵はどんなんかな」という期待が常にあった。
この下膨れ気味の可愛らしいお顔にスレンダーながらも柔らかさを感じさせる線と塗り。
横・ナナメ後ろからの顔みたいに崩れやすい構図も違和感ないし、股関節なんかもしっかり描けてる方だと思う。
となると当然パンツもしっかり可愛く描けてるという訳で…素晴らしいね。
売れ筋の絵や塗りとはちょっと違うと思うんだけど、
でも「女の子の可愛さとエロだけで勝負しました」と言えるだけの絵ではあると思うよ。
立ち絵ですら可愛いしエロいもんな…もっと高解像度で見たかったなあ。
で、まあそんな肌触りの良さそうな可愛い女の子達と
ダベりながらひたすらエッチする訳で、うんそりゃまあ、イヤな気はしないわなw
「すげー面白かった!!」とか「このシチュが神過ぎて枯れ果てた!!」とかそういうものはないんだけどね。
でも俺は、というか男の多くがそうだと思うけど「可愛い」ってだけで結構なんでも許せちゃったりする。
本当に可愛ければ、だけどね。
ブサメンギャルが頭の悪い事言うと「はあ?死ねよ」と思うけど
可愛い子が頭の悪い事言っても「はははw可愛いなあw」って逆に評価が上がるっていう、ねw
つまりはこの平坦なお話も、可愛い彼女達のおかげか基本として好意的なスタンスで臨めるせいで
嫌味を感じる事がなかったし、退屈とかそういう発想も浮かばなかった、という話。
だからまあ、逆に言えばこの絵に何か特別な感情を持てない限りは厳しい評価になるかもしれないね。
あと一つだけ、特に見るべきところがあった。幼馴染キャラの和奏ちゃん。
萌え風のゲームはあまりやらなくなったので、最近の事情には詳しくないんだけど…
距離感というのかな、その描き方に感じ入るものがあった。
「長い事一緒に居たせいで気のおけない関係になった」とは結構な数の幼馴染キャラで説明される事だけど
せいぜいが朝起こしに来るだとかメシ作ってくれるとかそういったありふれたお約束ばかりの中、
うーん…なんて言えばいいのかな…「付き合いだして数年経った後」というか「倦怠感一歩手前」というか。
一緒に何かをするんじゃなく、ただ一緒にいるだけで良くて、例えて言えば
片方はゲームやってて片方はお菓子食べながら漫画読むというそれぞれ思いっきり個人的な事をしてるんだけど、
でも漫画の節目にふっとパートナーの顔みてチュッとしてまた漫画に戻るみたいな。
何の意味もなくおっぱいやおしり触ってみたりするんだけど、でもそれがセクロスに繋がるわけじゃない的な。
そう、「恋という情熱が愛という安心感へ変わりだした頃」みたいな感じ。なにいってんだこいつ。
もちろん書いててすごい恥ずかしいですwでも他に上手く説明できないんだよw
多くのエロゲーが恋の段階までしか描かれてない中で、この和奏ちゃんは一歩先へと踏み込みかけていたように思う。
肩肘張らず格好つけたりもしなくていい、だるんだるんな関係。好きという言葉さえなくても良さそうな。
実際本人も主人公への気持ちを聞かれた時は「好きってより愛してる、かな?家族愛的な」と答えているんだよね。
そういった時間を重ねる事でしか得られない距離感と言うものが彼女にはあった。
まあ本人の性格によるところも大きそうだけどね。
先に述べた通りエロの合間に小話があるという感じなので、そういった日常シーンに恵まれている訳じゃないんだけど
でも新鮮さというか、俺的な好みもあって和奏とくっちゃべったりセクロスしたりしてる時は深い満足感と心地よさがあった。
そしてそういう感情を後押ししてくれるのがドツボなキャラデザだった、という訳。
パンツいっちょで主人公の家うろついてる時は流石にどうかと思ったけどな。つうか和奏と結婚したい。
という訳で、単なる萌え抜きゲーにしては「面白いな」と思える部分もあった。
こういう恋の次へと進みだしたような関係は大好きなので、
そんなところまでを描いてるエロゲーがたくさん出てくればいいなあと思った。
でもある意味地味な表現なのかもしれないし、売れ行きに関係なさそうでもあるから中々難しいのかもね。
それはそれとしてちょっとどうかな、と思う点もいくつかある。とりあえず狐の憑依は要らなかった気がする。
ヒロイン勢は個人的に苦手なハルヒタイプ?の部長を除いて皆十分可愛いかったし好きにもなれたので
狐でエロシーン消費されるのはちょっと損した気分になった。
あと水着にエロさを感じない自分としては、この水着エロの多さはやっぱりちょっと損した気分になった。
44シーン中9シーンって多すぎるだろw
あ、44シーンと言っても本番なしの前戯レベルのものがチラホラ混ざってるので
抜きゲにしちゃボリュームは少ない方だね。つうかメイド服着ておいて本番なしとかねえわマジで。
あとルート。ハーレムENDが二種類あるだけで個別はない…んだけど
皆寄ってたかってというハーレムが作品の本分なんだと思うし、個人的にはなくても構わないかな。
そういう意味でもライトなのかもしれないし。
ただし、無駄な部分は削ってエロに回すというのも英断かと思うけど
それでシーン数44ってのはどうなのよと思わなくもない。
そんな感じで、特別人にお勧めできるようなものではないとも思うんだけど
一言の通り「絵が可愛ければ色々許せる」って人や、ライトな抜きゲーとしてなら悪いものでもないんじゃないかなあ。
和奏を筆頭に後輩二人も可愛かったしね。サキュバスもネジのゆるみきった喋りとか上手く感じ出てたし脳が溶けそうになる。
フェラもヒロインそれぞれ質としては中々いい感じ。
まあ個人的には和奏の存在だけでも当たりのエロゲーだったと言えるけどね。つうか和奏と同じ墓に入りたい。