BLUE GALE…？しかも父娘モノ…？と普段なら絶対に手を出さないようなスペックだけど、意外にもかなりの良作でバカゲー的な面白さが凄い。まさかエロゲーでおっパブなんて単語を目にするとは思わなかった。埋もれさせるのはあまりに惜しい。
一言で書いてる通り、メーカーにあまり良い印象がないのと
父娘モノというか近親相姦全般に全く興味が無い(というか避けたい部類)ので
普通ならタイトルだけでスルーするはずのモノなんだけどね。
人に薦められなければ間違いなく手に取らなかったと思う。
登場人物は父親と母親、娘が4人だけでサブキャラは一切なし。
特に評価できた点は、この娘4人が非常に良いキャラをしていて
それぞれ個性的で頭がおかしい上にとても可愛い事、
そして日常テキストが飽きずに楽しめて笑える事、この二つかな。
優等生かと思いきや、なんかもう色々とダメな感のある長女、
ネタキャラ担当と思いきや実は一番まともな次女、
性的に頭がおかしい三女に淑やかでタレ目が可愛い初音チックな四女。
そこに併せて良き父親でいたいのに勃起が治まらなくて困るお父さんとの
エロバカな日常という感じで話が進んでいく。
で、お父さんは最初の方こそ良き父親みたいな振る舞いなんだけど
いつの間にかふたばのクリボー並にオナニーのことばっかり考えるようになる。
そしてオナニーだけじゃこの性衝動が抑えられなくなってきて言動がどんどんおかしくなってくる。
※娘達同士でのスキンシップでイヤーンキャッキャウフフと騒いでるのを横目で見ながら
「まさかこいつら、俺を誘惑してハメるつもりなんじゃ！
俺をハメて、俺に(チンポを)ハメてもらうつもりなんじゃ…!！」
とか考え出しちゃうくらいに頭がおかしい。
おバカなお父さんと娘達のやり取りや、下品で下らなさ過ぎるギャグが一周してやたらと面白かった。
というか軽いオッサン向けのギャグセンスだと思われる。でも今年一番笑えたような気がするなホント。
そんな日常エロバカコメディに加えて、娘達が可愛くデレていく描写もしっかりとされている。
なんだかんだでお父さんは愛されてるなーという感じ。
サブタイトルのイチャエロという言葉に偽りはなかったと思うよ。
訳あって前半は父と長女と三女、後半は父と次女と四女という組み合わせで
暮らして行くという話になるんだけど、この前半部分は文句なく面白い。
「良き父であろうとしてるのに勃起が止まらない、よしオナニーだ！
……………ああクソッ！オナニーだけじゃ治まらん!!…なのに娘達の誘惑が…
ああ俺はどうなってしまうんだ」みたいな悩めるお父さんが実に楽しい。
但し後半になると色々吹っ切れすぎて「如何に娘とヤるか」しか考えていない
ゲス父化してしまうのが欠点。あれだけ大事にしていた娘相手に脅迫とか始めるし。
やった事はないんだけど、少し鬼父っぽい感じになるとでも言えばいいんだろうか。
前半がコメディとしてよく出来てた半面、あまりの落差にちょっとひいてしまうんだよね。
最初から仏か鬼かのどちらかに統一して欲しかった。
あ、あと個別ルートといったものはない。
共通ルートの好感度でエンディングが別れるという感じ。
なのでテキストの総量で言うと多くはないね。
エロ的にはどうだろ、あまり背徳感とか陰湿さはないし
一部を除いてそんなに濃いシチュエーションもないので
近親相姦が苦手な俺でも普通に使えた。4人とも非常に可愛いので全然いけるんだよなあ。
もちろん全部イチャイチャな和姦。
ただしエロテキスト量的には短めなので、抜きゲーとして優れているとまでは言えないかな。
下らないギャグに笑って、娘達とバカやってイチャイチャっとして、と結構な優良作だった。
タレ目四女の照れ方にはたまらないものがあったね。
もしも最後まで「良いお父さん」が貫けていたら、
そしてもうちょっと物量があれば80点以上を付けられたと思う。
ライター見たらこれが処女作という人がいるね。
もしも前半と後半で担当を分けてて、尚且つ前半を担当した人がこの新人さん？なら
この先に凄く期待してしまう。実際はどうなのか知らないけどね。
見た感じこのまま埋もれそうな雰囲気が凄いけど、
埋もれさせてしまうのはあまりにもったいない出来。
頭のネジが外れたような笑えるゲームが好きならオススメできると思うよ。