飛び抜けた「何か」はない。けれど、その世界は居心地が良い。それが丸戸氏の力量の成せる技。
学園モノの最高峰作品。
命の大切さに訴えかけなくても、涙腺を緩ませる事が可能だと教えてくれたシナリ
オ。それが最大の魅力。
その世界感にずっと浸りたいと思わせる名作です。
【プラスポイント】
・嫌みのない主人公。実際にはいないのだが、どこにでも居そうな自然さがあり、好
感が持てる。
・魅力有るヒロインがどの個別ルートに入っても脇役としてその輝きを失わない。
仲間って良いねと思わせてくれる。
・きちんと後日談的な話が描かれており、スッキリとした気持ちで終わりを迎えさせ
てくれる。幸せで明るい未来。良いですよね。
【マイナスポイント】
・最後の山場。そこの演出(鳴き声バージョンの歌)が、過剰に感じた。少し引いて
しまった。良い歌なんだけどね。
丸戸氏に掛かればどんなシナリオでも名作になるのか。そう思ってしまった僕だけで
はない。筈です。