主人公であるはずの輩人に目立った活躍の場が無く、最後の最後まで観察者的な立ち位置。ヒロインの方が何倍も物語の主役を演じている。そんな一風変わった作品。
主人公が呪われ、ヒロイン達がその呪いを解くために頑張る。って、いや逆でしょと。主人公の姓である「九重」に隠されてる意味というのも結局は肩透かしで終わる。駄目系な主人公ではないがシナリオが主人公を殺してしまっている。ので、神と呼ばれる巨大な敵と対峙しているのに恐怖心も高揚感も湧かなかった。
【プラスポイント】
・ヒロインは魅力的。一番は立花。呆れた感情を表現したジト目?がもう素敵。三葉は強くてキュート。他のヒロインも可愛いし頑張る。主人公をよりもよっぽど頑張る。主人公を心の支えにして頑張ってくれる。
・作りが丁寧。最近、手抜きを感じる作品との縁があったからか余計にそう感じたのかも。ヒロインとの交流や町が闇の勢力に汚染されていく過程が上手に描かれている。
・Hシーンに期待はしていなかったが、砌とのHシーンはツボだった。ただ前作のDNAは引き継いでないので注意。
・田舎というイメージを上手に表現したBGMは素敵でした。
【マイナスポイント】
・シナリオがねえ・・・・。ツッコミどころも無く悪くはないんだけど、どのヒロインも本筋は変わらないというのは駄目だよ。
(立花)へーこうなるんだ。
(三葉)んー展開は・・・・同じだよね。
(朝)え、また同じ?まさか次も・・・・。
(砌)おいおいハッピー感はアップしたけど、やっぱり展開は同じだよね。ねえ!
(月乃・文乃)お、陣営が変わったから新鮮じゃん、でも本筋は同じかい!で、文乃の目的は明かされたけど、そこに至った理由は、理由はまさか秘密?え、終わり、本当に終わりかい!
てな感じ。ヒロイン3人目で挫折した人も多いと思う。最後までやった方が良いというほどの神展開はないので、それはそれで問題なしなのが悲しいところ。
ヒロイン達に魅力を感じられなかったら絶対に挫折した作品。献身的な立花。低姿勢な戦士三葉。ドジっ子月乃。ツンデレ文乃。彼女たちのことは暫くは覚えていると思うのだが、シナリオはすぐに忘れると思う。同じ展開を何度も見せられたのにね。