ある意味現代ノベルゲームの「果て」となった偉大なる作品。
やっとノベルゲーム界の伝説をリメイクという形でプレイすることができた。
このゲームが発売されていた頃私はまだ6歳。タイムリーにこのゲームをクリアした人の感動を想像するだけで実にうらやましい。
うらやましいという気持ちの反面うらめしいという感情もある。それはこの作品と出会った時期の私が社会人だったというところに起因する。
このゲームjから真の感動を味わえるのは自力でクリアした人だけなのだろう。昔の作品はノベルゲームを問わずユーザーに対して挑戦的な作品が多い。
大学時代なら悪しからず時間の限られている現在の状況下で私は付属していた攻略本に屈服してしまった。
それだけが非常に残念でならない。私がリフレクターデバシスを持っていたら迷わずユーノとPS4を持って大学時代に飛んでいただろう。
だがしかし、時代によるドラマツルギーの違いというかエンタメ性の違いというのは思ったより大きかった。それを感じられるということはリメイクとしては大成功なのだろう。
主観的にすごいゲーム性だとは感じても、感情を大きく揺さぶられることはなかったのだ。
こればかりは現代ノベルゲーム(泣きゲーを代表とした感情に訴える作風のもの)に慣れすぎた私の感受性の問題なのだと思う。
この作品をプレイしている時、様々な名作たちの姿を感じた。うたわれるもの、クロスチャンネル、クラナド、シュタインズゲート。ユーノがなければ今のノベルゲーム体系は築かれていなかったかもしれない。
ゆえに「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」には敬意を抱かずにはいられない。
ノベルゲーム万歳。