cry here?
プレイする前は、どんなに暗く倫理の崩壊しているお話なのかと思っておりましたが。
この暗い部屋からはどこかで実際にこれよりも暗いことが起こっているようなリアルさを感じました。
瀬戸口さんは歪んだ倫理の写実性がとても高いので、そのせいでもあるでしょう。
瀬戸口さんの作品に総じて共通しているテーマである「心理の変容」、この作品からもひしひしと伝わってきました。
そしてラストは読み手によって印象が変わるのでしょうが、
瀬戸口さんの作品の中でもかなりグッドエンドな部類に入るのではないでしょうか?
「暗い部屋」から「cry here」へ
委衣子が泣いてもいい場所が見つかるといいなと、その場所が精太郎だったらいいなと思います。