trueの肩透かしが少しもったいない。
さて、人工知能物の作品は数あれど、その成長過程が描かれる作品ってのはあまりない。
さらに言えば、たいていの場合人工知能がヒロインとしてカウントされる場合大抵が
完成されたワンオフのものだったりするのだが、本作の中ではもワンオフではない世間一般の人工知能が「感情を萌芽させる」という稀有な設定がなかなか面白いと感じた。
ただ、ヒロインごとのシナリオにムラがあるのと、trueで主人公が空気なもんだから、前述の部分以外にほぼ目が行かないということになってしまっている。
着眼点もよく、世界観も面白いが、全体の完成度になんがあることがもったいないな。
ただ、それを差し引いてもフロゥルートは一見の価値はあると小生は思うが。
あと、当然だがセレスが千早にしか聞こえない。