個別ルートのボリューム不足感と音羽が不快という点を除けば良い作品だった。安易なバトルものに流れなかったライターの姿勢、特にSFモノと違ってフィクション、ファンタジーの一言で納得してくれないユーザーが多い経済ネタに挑んだ勇気は素直に評価したい。今のところ私の今年度No.1
音羽ルートは未プレイ
良い点
・絵が可愛いし
・一部描写での固有名詞の連呼など薄ら寒かったりするテキストもあるが、話自体は退屈させずに面白い。
また、どのヒロインもテンプレに収まりきることなく一癖ありで印象深い。
・音声再生中に「バックログ表示⇒バックログ表示終了」すると再生中だった音声をレジューム再生してくれる。地味にうれしい
・最近流行のマウスジェスチャーも装備
・ウィンドウ表示も任意サイズ可能なため、画面いっぱいのウィンドウサイズでプレイ可能。
セーブするたびに別ファイルにセーブのメモを残す自分にとってウィンドウ切り替えがスムーズにできるので地味にうれしい
悪い点
・音羽の存在。共通ルートにおいて重要な役割もありはしたが、あれは透夏に任せても問題なかったはず
・共通ルート序盤から選択肢が多くて面倒
その他
当方環境では七波・花・詩綾ルートのエンディングムービーだけ音声が流れない謎現象が発生
以下キャラルート別感想
七波:
無気力ウダウダ系ヒロイン。魅力薄かと思いきや共通ルートでの些細な嫉妬が可愛い。
シーン時のギャップといい無口形ヒロイン的な魅力があり
メインヒロインだけにボリュームも十分だが共通と比べるとイマイチ盛り上がりに欠ける
共通であれだけスケールの大きい話をやっておいて個別ルートは学校行事だもんな
詩綾:
まさかのコメディ枠
シナリオとしてはイチャイチャが基本でスパイス的に軽い真面目なストーリも挟む形でバランスが良い
しかしながらボリューム不足は否めない
花:
非常に可愛い。が、シナリオボリュームが少なすぎる上にシナリオに占める鶴見の割合が大きいのでイチャ分が薄い
俺は花目当てで買ったんだチクショウ!!アペンドで七波アフター作る前に花のボリューム不足を補完しろや
とはいえ鶴見が本作で一番不幸な境遇ともいえるのが判明し、気持ちよく大団円で終わるのは本ルートの特権
透夏:
本作で最もクセの無いヒロインなので最も多くの人に受け入れられると思う
しかしルート構造の関係上、透夏ルートに占める音羽のウェイトが大きいため音羽に対する不快感に邪魔をされる
個別ルートに完全に入ればそれも薄まるので、音羽で敬遠したユーザーはそれまで頑張って見て欲しい
音羽:存在バグ