新生PULLTOPの華々しい門出とかいかなかった模様。
絵、シナリオ、音楽それなりの作品ではあると思う。
だがそれなり止まり。
とにかくライターが何を伝えたいかがプレイヤーに伝わってこない。
話の展開が急で、プレイヤーを置いていきがち。
また最大の原因はこの作品の最大の持ち味である王国という設定を活かし切ることが出来なかった。
これに尽きると思う。
メインヒロインである瑠波に感情移入できなかったのも残念。
彼女の葛藤等の内面描写は1話フルに使っても挿入すべきであっただろう。
希シナリオは論外。
テキストから読みづらく、読むのが疲れた。
さらには
ヒロイン以外のサブキャラクターに魅力が一切なかった。
サブキャラクターといものは物語のスパイスとして重要な役目を担うわけで
そこが駄目だとシナリオ全体も落ちてしまう。
特に希シナリオの響子。
ユーモアのあるキャラクターを書きたかったのはわかるが完全に外している。
ただただ不快だった。
主人公は悪くないキャラクターだが没個性すぎる。
はっきりいって印象にまるで残っていない。
かなりボロクソ書いたけども
それはPULLTOPに対する期待の現れでもある。
詰まらなかったわけではなく
以前のPULLTOP作品と比べると落ちるという話なので。
他メーカーよりもハードルが上がってしまうのは否めない。
次回作品こそは名誉挽回してもらいたい。
評価内訳
絵 17/20
シナリオ 25/40
声 3/5
歌・BGM 8/10
システム 4/5
+α 13/20
総合 70/100
※+α…個人的に思い入れのある場合に加点。
マイフェイバリットキャラクター 春華瑠波
キャラクターとしてはかなり可愛いヒロインだった。
なればこそ、彼女の個別シナリオで活かし切ることができず
本当に勿体無いと思う。