ふらふらします
視点の変換が前作よりやけに多い、ていうか誰が主人公かすら忘れるほど多すぎます。前作はちゃんと「何々view」という画面がありますが、本作は視点変換が頻繁な割になんの提示もないのはちょっと勘弁して欲しいです。
という最初の印象で、ハイジ→二人→うしおという順番で全クリアしたら、なんか前作みたいに、うしおルートにしなければ全部の物語を読みきることが出来ません。まぁ、ヒロインと言えばヒロインですけど、うしお以外のルートをクリアした意味がないって感じがしますので、こんなのは本当に何とかして欲しいです。
ハイジルートは、ドイツ人の設定とはいえ、恋愛の部分はなんかすっごく普通の日本人っぽいでした。そもそも華族のお嬢さんといっても、ヨーロッパの人があんな照れ屋とは想いません。そしてフラグ立てたら、なんか抜きゲーくさい展開になってきました。それにシナリオも一番短いので、なんか虚しい感じがします。
二人ルートといえば、二人のキャラ自体は結構萌えましたが、あとでうしおルートでふひとがホムンクルスだと知ったら、すっごくショックでした。
うしおルートは前作とほぼ同じく、めちゃくちゃ長いし、ヒロインとの関係も曖昧し、エッチシーンも唐突に出たし、後は思いよらぬところで終わりました。これだけからしたら続編はきっとあるでしょうが、うしおルートはさすがにギャルゲーとしてもどかしすぎます。
最後はちょっとゲームの世界観の設定について感想を書かせてもらいます。前作は魔法とか推理とかの部分が比較的に薄いが、本作ではどれも素晴らしいでした(謎はあんまり難しくありませんが、結構面白かったです)。プレイに連れてずっと頭を動かしていました。でも設定にはいろいろ不足があります。学園長の目的は20前の生徒を復活させるなら、直接そうすればいいでしょうが、何故ずっと夜の世界の召喚を繰り返すのは意味不明です(そもそも烏丸小太郎の成功例がある以上、夜の世界ごと召喚する必要はあるでしょうか)。そもそも20年前の行方不明になった生徒が生きてるなら、彼たちを復活すること自体がおかしいです。
以上。本作と前作にはいろんな不満を抱えていますが、とにかく続編を期待しましょう。