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2KMさんの春季限定ポコ・ア・ポコ!の長文感想

ユーザー
2KM
ゲーム
春季限定ポコ・ア・ポコ!
ブランド
ALcotハニカム
得点
88
参照数
142

一言コメント

死生観が押し出され過ぎず…でもどこか切ないようで暖かい物語

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

会話文もコミカルで、だらけず程よいテキスト量の作品だと思える。内容としては音楽の部活動の話だけど、前提として音楽部が認められていない、活動時期が春季限定という事もあり、音楽のシナリオは少なく
、音楽の知識が浅くても楽しめる。
自分としては落ち込んだ時やりたいゲームだなと思い、高評価。特に夏海√の最後はグッとくるものがあった。文量も暇なときに読むにはちょうど良いので、何度もやりたいなとは思う。
藍→桜→夏海 の順番でプレイ。
好感度としては ①夏海②藍③桜

①悠木 夏海
シナリオ A
キャラ A+

可愛い。春花という存在を主人公がどう感情を抱いていたかがよくわかる√。
個人的には好きな声優さん(北見六花)でもあったが、もうベッドの自慰シーン、芸術。
声高らかに校庭ではしゃぐシーンもなんというか、ギャップで悶え死にかけた。
ただ、最後の展開、お互い気持ちは同じであったはずなのに、多数決をとった挙句「やっぱり…!」って転換する場面はなんか微妙な心境ではあったが、エンドロール後の内容を含め、作品のフィナーレにふさわしい√だったと思う

②野々宮 藍
シナリオ A-
キャラ A

こういう他ヒロインとくっつこうにも、間に入って邪魔してくる「うぬぼれ妻」みたいなキャラは苦手ではあるが、この子はシリアスとギャグのギャップが良かった。主人公の過去や、家族間の関係はこの√で確認できるので、あまり無下にしてはいけない√である。最後のCGは一番好き。

③一 桜
シナリオ B-
キャラ A

ヒロインとしては好きだし、今作で一層藤咲ウサさんを好きになった。ただなんというか、スランプに陥るシーンがあるのだが、そこからがもうなんかくどいというか、微妙に感じてしまった。