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1unamuさんの9-nine- ここのつここのかここのいろの長文感想

ユーザー
1unamu
ゲーム
9-nine- ここのつここのかここのいろ
ブランド
ぱれっと
得点
69
参照数
1903

一言コメント

キャラが可愛かった――以上。ストーリーについては9nineが全作品でないと評価難しいですね。長文感想は次回作についてのネタバレ考察文

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想



■考察
・この世界は、キミを「 」した世界だったーー。
世界の枝(以下並行世界)において、最初の世界で都が殺された事から自然に考えるならば鍵括弧内は「殺」が当てはまる。というよりも9nineシリーズはこの副題を軸としており、鍵括弧が当てはまる様にシナリオが組まれてるものだと推察できる。なので次回作では「愛」とか「消」や「許」かもしれない。


・ここから始まる物語。
並行世界において、主人公やヒロインは並行世界全体として見るならば複数人いるが、ソフィーティアは主人公側の世界に唯一人であり、なお且つ初めて主人公側の世界へやってきたのはこの作品において観測できる世界だ。つまりキャッチコピーの意味は「ここから(ソフィーティアのAFの回収が)始まる物語。」ということだと考えられる。
9nineシリーズはEpⅠからEpⅣまでありそうであるが、このキャッチコピーからソフィーティアにとって全ての並行世界は無駄ではなかった的な某世界線作品の様な二番煎じ展開となりそうで少しだけ怖い。


・アーティファクト
昔、白巳津川においてアーティファクトによる大きな災いがあった。災いを治めるために白蛇様が異世界へのゲートを開き、邪悪なアーティファクトを異世界へと封じた。後にこの出来事はアーティファクト戦争と呼ばれるようになる。
その後主人公側の世界に白蛇様はゲートの閂として神器(AF)を残し、現代においてそれが壊れた事によって異世界と繋がってしまった。そして、邪悪なアーティファクトは異世界から主人公側の世界に流失した。
この出来事からアーティファクトは本来主人公側の世界のモノであった可能性が考えられる。また何故『輪廻転生のメビウスリング』は異世界とアーティファクトについて描いたのか、何故知っていたのかも次回作で描かれる部分かもしれない。逆に描かれなかったらクソゲー認定して良いでしょう。


・魔眼の正体
魔眼の正体は都と面識があり、イケメンだと思われるという事から消去法で「深沢 与一」だと思っていたら、最後に登場したフードの女性でしたね。といっても与一がウィッグしている可能性もありますが、このフードの人物が魔眼のAFの所持者である事は瞳にスティグマがある事からも確定的でしょう。アーティファクトが成長するたびにスティグマも大きくなっていくと考えるならば、既に石化によって何十人も死んでいると考えられますが、動物・昆虫・無機物などで成長させている可能性もありますね。というよりも都はセックスする度にアーティファクトも成長するってよく考えなくてもこの設定抜きゲー感アリアリですね。


・主人公のAF
神器が壊れた際に指を切っており、その際にAFを肉体内部へ取り込んでいると推察。AFは触れる事で使い方を知ることができる為、血を流した際に触れることで覚醒すると考えられる。能力は副題の「この世界は、キミを『 』した世界だったーー。」から並行世界の移動、もしくは『輪廻転生のメビウスリング』というタイトルや、一周目の演出から過去へ遡る能力(ただし記憶の持ち越し不可・枝を新しく生み出す力)かもしれません。