地味に面白いSF
約10年前位にプレイしました。サイバーパンク全開の本作、甲殻機動隊が好きな人は好きになれる気がします。仮想の技術的時系列では、甲殻機動隊のような脳とネットワークの相互通信が容易になる前、まさにその技術が開発される状況を描いています。
私はこのゲームはSFに準ずると考えてます。SFであるからには、現実の科学に準ずる部分と、飛躍する(現状では実現困難な)部分が混ぜ合わさる部分が出てきます。その部分をいかにシナリオライターが、自然にごまかすか、飛躍させるか、に注目してます。
その点、このゲームは自然に飛躍させていてスムーズに世界観に入り込めます。
昨今、安易(正確性に欠く)な量子力学や多世界解釈ものが跋扈する中、SF設定の練り込みもかなりされてる印象を受けます。
このシナリオライターのゲームでは、共通の幾人かの裏ボスが出てきます。その設定が面白いですね。この裏ボスが最後に登場することで、別々の時空間でのストーリーのように感じられた各ゲーム(現状3つ位かな?)が、共通の世界設定に収束していくのを感じれます。