起承転転転転結っ 長すぎるよお
稟→真琴→里奈→雫→IV→V→藍→VI(true)の順にプレイ
骨太すぎてびっくりするほど長い。
プレイ経験のあるゲームの中でも、かなり長尺な方。
浅生詠氏のシナリオ目的で、プレイ。誰のシナリオ担当かと期待していたが、まさか・・・・・真琴とは思わず。
なぜなら、一回真琴のシナリオが苦手で、一時プレイを中断していたほどだからです。
稟のシナリオは正直そこまで刺さらず。
というか、覚えてないです。すみません。
真琴のシナリオは後半が良かった。真琴が主人公の作品に出合ったシーンが印象的であった。個別ルートに入ると、めっきり藍や圭が出て来なくなるのは、不満であったが・・・最後に真琴がムーア展に作品を出したのに対し、圭は結局作品を完成できなかったのは興味深かった。
ここら辺から、共通パートでの弓張美術部員による合作シーンがどんどん回を増すごとに心に刺さるようになってくる。なによりも、このシーンのBGM、「花弁となり世界は大いに歌う」は良すぎる(他パートはマッハでスキップしていたけど、毎回このシーンだけは止まって読んでいた)。稟、真琴、里奈、雫(吹)、V(圭)とキャラクターが分ってくるにつれ、この合作シーンは熱を持ってくる。こいつら全員で合作とはとんでもないドリームチームである。
里奈のシナリオは面白かったと思う。
幼少期の主人公と里奈の合作は胸に来るものがあった。しかし、この話辺りから、伝承の話が出て来て、やや話が複雑すぎるんじゃないか?とも感じ始めた。話の骨組みが、芸術+伝承+ラブコメ+家族愛 うーん・・・・・結局、後で記すのだが、テーマを詰めこみ過ぎる!長すぎる!感が拭えなくなっていく。
里奈のキャラクターと優美のキャラクターは好きでした。
雫のシナリオはちょっと、伝承ベースなので苦手でしたね。雫のキャラクターもどうにも。
IV、V、VIはVIまでは、百歩譲ってVまでは良かったかもしれない。いやいや、でも何で圭を、瀬戸口氏よろしくいきなり事故死させてしまったのだ。。。。ムーア展の最終選考に主人公と圭は残って、圭は受賞!でまるっとハッピーエンドで良かったのではないか。まあ、VIを描くこと・主人公の人生を描くのが目的なら、圭は死ななくてはいけなかったのかもしれないが。しかしね、もうここまで来ると、長すぎるんですよ。フルプライスに値する長さなのかもしれないが、プレイヤーは起承転(起承転(起承転(起承転結)結)結)結)みたいな入子構造に、相当スタミナをやられてしまう。
で、その肝心のVIである。
これなあ、序盤が滅茶苦茶キツイんよ。
元天才と謳われた主人公が、こう・・・何ものでもなくなり、あれ程親しげだったヒロインズはもうどこか遠くに行ってしまった。弓張の非常勤美術講師として働き、週末には飲んだくれる。しかも、家には雫も藍も居ないの。なんで?みんな冷た過ぎへん?しまいには、あのドリーム合作をブルバキにボコボコに改変されちゃったりしてさ。もう、これ以上読むのは辛いよお、って思ってしまった。合作を新しい美術部?メンバーで更に上書きする辺り&最後の最後に藍が救済しに来てくれるシーンが唯一の救いだった。
最後に、稟が復活したので更にゲロ萎えしたっす。
ええ、稟があっさりムーア展入賞?!うーん
まとめ
うーん、瞬間瞬間は好きなシーンとか刺さるシーンはありました。BGMも凄いいいのが結構ある。ただ、シナリオを構成する成分が複雑すぎる、且つ長すぎて段々ダレて来てしまったのが勿体なかった。後、ライターのすかぢ氏は、哲学とかの引用をし過ぎなきがする。個人的にここがネックで物語への没入感を損なってしまっていたかなーと 別に、哲学引用しなくても物語は良いのだから、そういう事しないでもいいんじゃない?とも思ったり
シナリオ 20/25
原画 20/25
BGM 25/25
演出 20/25
total 85/100
P.S.え、これ続編出ているんかい・・・・・