色々と粗は目立つ作品だが、サマポケよりは面白く挑戦的な作品
●いつものKey泣きゲーを期待している方は、落胆する可能性が高いです。というのも、シナリオ自体が魔物とか、超人とかバンバン出てくるファンタジー色が序盤から強いからです。というか、泣ける要素皆無(笑) 泣きゲーもいいけど、色々なジャンルでもオッケーという人は楽しめるのではないでしょうか。
いつもの泣きゲーじゃない!!Keyにしては挑戦的ですね。
しかしです。しかし、粗も目立ちましたー。
●共通パートが兎に角長い。メッチャ長すぎて、途中で何度も投げそうになりました。序盤でMAPを使った森の探索とかで結構やる気が削がれます。
そして、個別ルートも結構な長さがありますし、いきなり恐竜とか出てくるので「ええ??マジかよー・・・・」みたくショックを受けます。色々なジャンルでもオッケーだと思っていたのですが、いきなり日常からファンタジー全開にし過ぎだと思いましたねー。 フォローしずらかった・・・
しかもヒロインは小鳥・ちはや・静流・ルチア・朱音と5人も居ます。この五人をコンプするころには、ヘトヘトになっています(笑)
本作では、複数シナリオライター起用となっていますが、そんな事気にしちゃいけません(笑)
そういう事が気になる方には、このざっくばらんなシナリオは苦痛にしかならないでしょう。
でも、ルチアだけはいきなり推理物・ホラー要素入ってきたのは笑っちゃいましたね。竜騎士先生だあー!!w
個別ルートの個人的評価は ちはや・静流>小鳥>ルチア・朱音 ってところでしょうか。
●もうプレイする意欲も0に成りかけて、ムーン編、テラ編に入るとやっと少し話しが面白くなってきます。
ムーン編は、天王寺と篝の対話がメインです。
何だかノリが昔のtacticsのmoonに似ています。思弁的というか、哲学的なノリが強い感じですが、癖はそこまで強くなく、フワっと何やっているのかなー みたいな事は理解できます。
天王寺が思考のレベルをどんどん上昇させていく過程の描写とかは、好きでしたね。
ここら辺で、ああそういえばこの作品のメインシナリオってロミオ氏だったっけ?最果てに何か似ているなー とか思います。
テラ編になってやっとプレイに前のめりになれました。プレイ時間25時間は超えています、どんなじらしプレイでしょうか(笑)
テラ編は、天王寺がやる強くてニューゲームな内容そのまんまです。元々、リライトはファンタジー色が強いのに、そこに厨二要素までブッコンで来ました。もう、魔物とか超人とかバンバン出てて慣れちゃってて、驚きません。
個人的には、テラ編が一番面白かったかな。強くてニューゲームは、鉄板設定なので当たり前かもですが。
シナリオ 20/25
原画:17/25
演出:20/25
BGM:25/25
total: 82/100
結構、粗は目立ちましたが、最後にはプレイして面白かった、と感じました。Keyの今後の路線として、泣きゲーの合間にこういう挑戦作も出すのも有りなんじゃないかなー と思っています。