きくらげ 「Erogame Scape長文感想のコーナー第20回」 いいんちょ 「体験版で心配していたことが、そのまま現実になってしまうとは・・・。ちょっと!ディレクター出てきなさい!」 きくらげ 「どうどう、落ち着いて落ち着いて。でも、確かにこのシナリオライターの組み合わせを考えたスタッフの罪は重いと思います。詳しくは長文感想で」
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きくらげ 「正直に言うと、これの公式が公開された時はかなり期待しましたよ。それなのに・・・、なんですか、この肩すかしは・・・。体験版見て「これ、まずくないかなー」と思っていたことが、そのまんま・・・」
いいんちょ 「シナリオライターは、ん。氏・木村ころや氏・田中一郎氏なんですが、ん。氏にバカゲー風エロゲシナリオ書いてって頼んだら、‘えむぴぃ’みたいになって複数ライターが成り立たなくなるのは初めから分かっていたはずなのに、なんでこんな組み合わせにしたのかと・・・。この作品、面白くなかったのは全部、シナリオライターを決めた人の責任と言っても過言じゃないと思います」
きくらげ 「とはいえ、いまさらぶつぶつ文句言ってても、作品が良くなるわけでもないですしねー・・・。というわけで、共通・各ヒロイン√について細かく見ていきたいと思います」
シナリオ
共通
きくらげ 「ライターは、ん。氏だと思います。ちょうど体験版部分なので、内容は割愛させていただきますが、ん。氏担当だけあってかなりぶっ飛んだシナリオになってます。けど、この後にも書きますが、個別は玲夏姉√のみの担当なので、主人公を含めそれ以外のキャラ(教頭先生は除く(笑))は比較的普通めに書いてあり、かなりの火力不足。やっぱり、ん。氏シナリオは主人公がド変態じゃないと栄えないなぁと改めて思いました。まぁ、そんなことすると、‘えむぴぃ’みたいにかなりコアな方しかついてこれなくなりますけれど。それでも、ここまで火力ダウンしてしまうと、コア方はもちろん一般萌えラー(今勝手に思いつきました。萌えがあれば世界から戦争がなくなると信じてやまない人種。べ、別に、私が入ってるだなんて思ってないんだからね!)にも魅力的には映らなくなり、結果ダメシナリオになり下がっているのはかなり残念でした。ん。氏前作ファンの私からすれば、しつこいぐらいのリピート展開に、ん。氏の健在っぷりが見れて良かったのですが、それだけに本当にもったいない。どんなに贔屓目に見ても、玲夏姉・教頭含むバカキャラと主人公含む真面目キャラとの掛け合いが吊り合ってないんですよね。ここで一言、バカキャラと真面目キャラの黄金比は5:1、これは譲れ・・・」
いいんちょ 「譲れないですね。ってあれ?私忘れられて・・・・」
きくらげ 「次行きましょう。次、次―(苦笑)」
あえか・シャルロット
きくらげ 「2人1組にまとめちゃいましたが、ここは両方とも田中一郎氏担当だと思います」
いいんちょ 「この書き方、ん。氏でも木村ころや氏でもないよねーという消去法で考えたので、田中さん担当じゃなかったらすみません。なにぶん田中氏の過去作品をプレイしたことがなくって。というわけで、田中氏担当の2人のシナリオですが、やはり萌えゲーの雰囲気を壊せないがためにメインの‘怪盗’‘魔法使い’というキーワードをお飾り態度にしか活かせず、ちょっと物足りない感じになってしまったのは、やっぱりかーと残念でした」
きくらげ 「まぁ、萌えゲーに、それに反した色合いのものを組み込み、面白いものを作るのはかなり難しいと思うので、仕方ないと思う。その反面、無理に怪盗設定を入れなくてもよかったんじゃとも思いました。というか今思ったんですけど、これタイトルが先に決定していて、入れざる負えない状態だったんじゃ!?」
いいんちょ 「そこまでは、分かんないですけど・・(苦笑)。ともあれ、印象に残りにくいシナリオでした。読んでいる間は、ストレスを感じることはなかったんですけど、読み終わった後‘あえか(シャルロット)と主人公はめでたく結ばれたと・・・。あれ?終わり?’という感じ」
きくらげ 「結局、夢魔に関しては何の解決もしてませんし・・・・。今もう一度肝心なところ斜め読みしてきたんですが、話がペンペンに薄いですホントに」
いいんちょ 「なので、あえか(シャルロット)に惹かれた人は、ちょっと一緒に戯れてみたいなという軽い気持ちでプレイしないと、なんだとがっかりすると思います。あまり期待せずにプレイするのをお勧めします。では、この辺で2人の解説は終わります」
しのぶ
きくらげ 「今シナリオ中、一番出来が良かったと思います。シナリオは、木村ころや氏担当」
いいんちょ 「木村さんの前々作‘トロピカルkiss’同様、ホントにキャラが魅力的に描かれています。香澄ちゃんも金田一も上手くシナリオに絡ませられていて、主人公としのぶはまだひっつかないのかな?と、そのもどかしささえもしのぶの魅力になっているところは、こっちもウキウキしてしまい、読んでいて一番楽しかったです。これをじらしプレイっていうのかし・・」
きくらげ「違います!なんで下ネタに持っていこうとするの、もう」
いいんちょ 「めんごめんご。でも、しのぶちゃん目的なら、購入もありかもしれないってぐらいには良かったです。また、あえてダメなところを言えば、他ヒロインが殆ど絡んでこないところぐらいですね。かわいいよ、しのぶちゃん!」
玲夏
きくらげ 「ん。氏の独壇場でしたね、ホントに。でも、共通同様、バカキャラが圧倒的に少ないので、火力が相当低くなってしまいました。姉覇拳も数段落ちです。つい、ん。氏前作‘えむぴぃ’のこまりちゃんに、‘突っ込みお願い!’とお願いしたくなりましたよ」
いいんちょ 「もどかしかったです。代わりに私が画面に突っ込んでました・・・。ただの怪しい人だ」
きくらげ 「しかも真面目率が高いせいで、キャラが浮いちゃっていて、見る人によってはただの痛い子なっていたのは、はぁ・・とため息をつかざる負えなかったです。結局最後は、ん。氏も可哀そうになったのか、玲夏姉を落ち着いた大人なadultちっくな女性に落ち着けてますし・・・・。不完全燃焼です」
なんとなくスタッフ談義(妄想)
スタッフ 「今回の新作は‘あなたの心を盗んじゃうわよADV’にしたいと思う」
ん。 「じゃあ、ふっきれた感じで・・・・」
スタッフ 「いや、今回は購入層を広げたい、そしてスピーディに仕上げたいので、田中さんと木村さん2人にも協力してもらう。そのうえで、共通をお願いしたい」
ん。 「イ・・・イエッサ・・・」
共通ある程度あがって
田中 「玲夏姉、吹っ飛んでますねー。・・・どうします?」
木村 「ほとんど絡みなしの方向で・・・しかないしょ?でも、吹っ飛んだ感じは少し織り交ぜないとまずい気が(香澄ちゃん)」
田中 「それ難しいですよ。ここは、‘あえかは俺の嫁’とか言わせたほういいんじゃ・・・。とはいえ、納期が早すぎません?(シナリオが短い)」
木村 「しー!それは言っちゃダメです。次作がry・・・・」
田中 「・・・・・そればかりは仕方ないですよね。では、‘二郎’ちゃんのキャラは変えすぎない方向で頑張ってみます・・」
ん。 「やっぱり、バカキャラが少なすぎます・・・・。玲夏ちゃん真面目モードに変えていくしかなさそう・・・・」
シナリオ総評
きくらげ 「かなーり、適当な妄想書いちゃいましたが、こんな感じだったんじゃとか思っています」
いいんちょ 「一言でいえば、ライターお互いがお互いの良さを抑えつけているシナリオになってしまっていると思います。ん。氏なら‘えむぴぃ’含むぱれっと過去作を、木村氏なら‘トロピカルkiss’‘超時空爆恋物語’などを、田中氏ならRUNE過去作などを、やってみたほうがいいと思います」
きくらげ 「好きなライターさんが2人いるので、特攻してみたのですが・・・。見事に玉砕しました・・・」
原画・グラフィック・音楽
きくらげ 「結構高い水準でまとまっていたと思います。たまひよ氏も健在で、発売前に心配されていた造形崩れもなく、良かったと思います。音楽も良くできていたと思います」
全体を通して
きくらげ 「やっぱり、シナリオですよねー」
いいんちょ 「前述しましたが、不完全燃焼の一言に尽きます。次回たまひよ氏担当作品では‘えむぴぃ’みたいな勇気あるgoサインをぜひお願いしたいと思います。その期待を上乗せ+10点して、76点を得点にして今回は終わりにしたいと思います」
きくらげ 「それでは!」