この作品には、演出と星に対する知識で驚かされました。
【演出＆テーマに関して】
どのルートでも星空に対する挑戦的かつ個々の演出が見受けられ、星空に関わる作品を作る以上必要となる、美しい星をユーザーに見せることへのやる気を感じます。
また、星への知識に関しても単に知識をひけらかすのではなく、ヒロインに思いを伝えるときやキャラ同士の関係性などを考えたうえで、星を通してキャラ同士の会話を繰り広げていました。
本当に驚かされました。
【残念なこと】
残念なのは、FDとしては仕方ないかもしれませんが、この作品のメインキャラ以外を主人公が
選ぶことに強烈な違和感を覚えることです。
新攻略キャラへ好意を感じる部分は、年齢相応かと思いましたが、昔からの付き合いである2人＋先生との歴史がある主人公が、他のヒロインに魅力を感じて、付き合うことにあっけなさを感じてしまいました。
ライターさん自身もその自覚がお有りのようでしたので、新キャラと付き合うことを知ると、「なぜ？いつそうなったの？沙夜は？」などの反応をしています。
【アフターストーリー】
特筆したなにかがあるわけではありませんが、前作のファンなら楽しめるかと思います。
ころなが自分自身が一度はした選択に悩む姿は、キャラの性格を考えていましたし、よくキャラに合わせたシナリオを考えているなと思いました。
【新ヒロイン】
先生はまだいいですが、その他の2名はSEXまでの流れが雑な気がしました。
特に吉岡さんの性格を考えると、ありえないと思ってしまいました。
シナリオの展開自体は、3人共自然な流れで納得できましたが、FDの新キャラシナリオを短くまとめるために、SEXまで発展する流れが犠牲になった気がしました。