見た目に騙されてはいけない。中身は文学・人生に関する哲学的考察があって中々深い中身になっている。ただし知的ぶっているだけの感も否めない。作家村上春樹、筒井康隆、カフカ好きには面白く感じるかも。
少しインテリっぽくも感じる。が、そう思わせようとして肝心の文章が読みづらく情景描写、心情描写が一部しっかり書けていないのは惜しい。
「すきすき大好き」に比べると文章力は落ちるが、それでも中身は箱のイラストと異なっていてかなり抽象的かつ重いテーマであるともいえる。全部のエンディングを見ないと全体像はわからないので要注意。途中放棄はこの作品の価値を著しく下げるので、やるからには全てクリアしたほうがいい。
作家村上春樹、筒井康隆、カフカに似たようなことをテーマとした小説があったはず。もし先の作家のファンならおそらく面白く思うだろう。
「さよならを教えて」「終ノ空」「ジサツのための101の方法」とは異なるがある意味、幻想、狂気的な部分があり雰囲気は似ている。
クリア後久々に考えさせられた。(「さよならを教えて」「終ノ空」「ジサツのための101の方法」もそうであったが)楽しいゲームというより興味深いゲームである。