哲学ちっくなゲーム。その類の本好きの人にお薦め。
哲学入門の本を読んだことのある人なら「あーこれこの人の考えだなあ」など面白く読める。ただし中身は超現実的過ぎてかつ少し怖い感じもするので、好き嫌いははっきり分かれる。最後に流れるBGMは中身と合っていてとてもよい。青空の中に漂って、涼しい風を一人受けているような感じになれる。主人公の自殺が何故いけないのかに対する考えもオリジナルらしく、共感できる。単なる道徳論になってなくて興味深い。ところどころでセリフや考え方にもキラリと輝くものがある。全部で４章あるが、３,４章を飛ばさずに読んでほしい。グロ、エロ共に少々きつめだが、最後まで読むことでこの作品の真価が出てくるといえる。