人の強さと脆さの両方を描いた個人的傑作
ある日世界が崩壊してしまうという世界系の話かと思っていたが真逆性質を持ったのストーリー。
世界のほんの小さな島に起こる人間関係を事細かに描いている。舞台は狭い世界観であるににかかわらず関係の崩壊が主観レベルの世界にとてつもない影響を与えていて、そこが個人的にツボだった。ハッピーエンドとはいったいどういったことをいうのか、この作品に触れることによって価値観が変わるかもしれない。死が知覚できるレベルに達した時、人間はどれだけ自分を失わずに残る生をまっとうするのかを様々な立場のキャラクターが思案し行動していく姿に感動させられた。
ヒロインの水守 御波は作品の理念に近しくおすすめ。