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(光)エロゲの罪さんのPRETTY×CATION2の長文感想

ユーザー
(光)エロゲの罪
ゲーム
PRETTY×CATION2
ブランド
hibiki works(暁WORKS響SIDE)
得点
99
参照数
1418

一言コメント

穂波と一緒に花屋を経営したくなる。というかする。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

今回のPRETTY×CATION2、hibiki works作品としてもCATIONシリーズとしても初となる作品。


今作品は前情報をほとんど得ないで購入したんですけど、想像以上に楽しむことができました。
イチャラブに特化したゲームでは同じようば作品をプレイした後だったので、不安はありましたが、
いざゲームを初めてみるとそんな不安は消し飛びました。


ストーリーとしては、引越しを機に恋をし恋人を作ってみようと決意し、ここから彼女を一人選び
各イベントを共に楽しみつつ、そして告白!
そこからはもう彼女とのただただ甘い生活が始まるだけです。
サブキャラもほとんど登場せず、立ち絵もないです。
今までの自分だったらつまんないと感じたかもしれないですけど、それを感じさせなかったのが次の点になり
ます。


・キャラクター
 まず、主人公が感情移入しやすくプレイしていて不快な気持ちになることは全くありませんでした。
自分の名前を入力したら主人公=自分ですよ。彼女とイチャついてるのはまぎれもなく自分自身なのです。
しかも、物事を即断してくれるので、自分の嫌いな「うじうじ悩む主人公」になることもなく楽しく感情移入することができました。前作品未プレイなので主人公の比較はできませんが、決めるところではちゃんと決めることができるし、彼女をとても大切に扱ってくれる素晴らしい主人公だったと思います。


次に彼女となるヒロイン達です。
まずはじめに、同じ学園の同級生の女の娘。

姫川 穂波:CV.藤森ゆき奈

本が大好きなほんわか系の女の娘。
お母さんの経営する花屋さんのお手伝いをする優しくしっかりとした一面もある反面、甘えたがりという一面を持ったとても可愛い娘です。

ゲームを進めるうちに穂波からある花をもらうことになるんですが、これがまたその花の“花言葉”を知ったときの穂波の可愛らしさといったらもう最高としか言えませんね。これに関して、主人公は告白のあとに知ることとなるんですが、それがよかったですね。

付き合い始めてからはそれこそもう半同棲のような感じでイチャつけるのでニヤニヤが止まりませんでした。
えっちシーンもフェラや手コキだけと本番もあるやつを含めると結構充実していました。

この娘はどこからどこまでも自分の好みでした。

とにかく、穂波は可愛いくて、かわいくて、カワイイのです。
アペンドが楽しみですね!

私の最高の彼女です。




次はバイト先での先輩になる女の娘。

芦屋 鈴鹿:CV.まのめるか 

主人公がバイトをすることになるカフェのウェイトレスさん。
おしゃれや娯楽が大好きな元気いっぱいの女の娘です。

学園は隣町の方にある違う学園なのでそこのところは注意しておいたほうがいいと思われます。
同じ学校ならではのイベントとかあまりないので・・・。一緒に登下校もあっても短かったりします(途中で別れるため)。

あ、でも制服エッチは2種類ありますよ!(もう一つは6月のアペンドになりますが)

鈴鹿はポニテの女の娘となっているのですが、すべてのシーンではないですがえっちシーンで髪をおろした姿と髪を結んだままの姿が楽しめた点がよかったです。




次が人付き合いが苦手な後輩の女の娘。

倉敷 梓:CV.八尋まみ

無口でひとりでいることが多い女の娘。

主人公と同じように引っ越してきた(梓は2年前に)という点で話が合うためこのことが話題になることもありました。基本的に、音楽関係の話題で盛り上がっていましたね。
外に出たがらないまるで自分たちのようなヒロイン(失礼)といった感じであまり外でイチャイチャしてたというイメージはありませんが、それでも十分楽しめたと思ってます。
後輩だし、いろいろとちっちゃいしで最高ですね・・・。
初めは、本当に無口でコミュニケーションが取りにくい女の子という感じがしましたが、デレてからは可愛くて仕方なかったです。




最後に主人公の通う学園の先生で同じマンションに住む女性。

早瀬 千歳:CV.雪村とあ

小さい頃から動植物が好きだったという女性ヒロイン。
公式にも野山を歩き回るのが好きと書いてあるように、ゲーム本編でもフィールドワーク系のデートが多かったですね。
学園の先生ということもあり、一緒にお弁当食べるシーンもありますし、バレないようにえっちするというシーンももちろんありました。

マンションが同じとわかってからは、料理を教えてくれたり作った料理を差し入れしてくれたりと、同じマンションという点を最大限に生かせていたと思います。

とことんまで甘える感じのヒロインではなく適度に甘えてきてくれたのもよかったですね。

ただ、途中で主人公が敬語をやめるんですが、そのあともたまに敬語が混ざってることがあったのが不満点ですね。肝心なところでいきなり敬語に戻るとがっかりしますね・・・。パッチ当てても治らないし。


あと、全員にちゃんとピロートークがあったのが嬉しかったですね。
やってさっさと次のシーンじゃやっぱり味気なく感じてしまうので、こういうゲームなら尚更あったほうがイチャイチャできてるという実感が持てると思いますし、きちんと描写されていて良かったです。


・システム

 今回のPRETTY×CATION2は彼女となるヒロインも大変素晴らしかったのですが、それを助長しているのが、このシステムにあると思います。 次に紹介するのはどれをとっても素晴らしいシステムで中には今回のPRETTY×CATION2で初めて体験したシステムもあり、大いにゲームプレイを楽しませてくれました。

一つ目が、『E-mote』というシステム。
このシステムは、ほかのゲームでもちらほら見たことがあったのですが、とても素晴らしくもっと実装されないかなぁといつも思っていました。CATIONシリーズとしては、今回が初導入となったようですね。

このシステムのおかげで立ち絵が動くため、ちょっとした仕草や表情がとても可愛らしく見え、より一層会話を楽しく感じることができました。
例えば、ちょっと考え込む時に上を向くような仕草や小首をかしげるような仕草などがこのシステムのおかげで上手に表現できていました。

また、この『E-mote』は細かく設定ができるため、髪や胸、その他パーツの揺れ具合を好きに調整できましたし、呼吸モーションのオンオフ機能も付いていました。



二つ目が、『ラブリーコール』システム
名前を決められるゲームはいくつかやったことがあったのですが、今回のようにはっきりと呼んでくれたのは初めてだったのでとても新鮮で嬉しくもあり、プレイするのが楽しくて仕方なかったです。
名前の種類も結構多めで、自分の名前もちゃんとあってホッとしました。
また、今回で名前がなかった場合でも『ラブリーコール+キャンペーン』や『も~っと♥ラブリーコールキャンペーン』などのフォローもきちんとしている点も良かったと思います。

名前ごとにそれぞれ6種類のボイスパターンを用意し、様々な状況に対応できるようにしている為、
例えばカノジョがイキそうになった時に名前を呼びながらイってくれるなど素晴らしい演出が見られました。




三つ目が『趣味同調システム』
このシステムのおかげでどういう主人公にするかなど幅が広がったように思います。
気になる女の娘の趣味や好みを把握しつつ、自分で毎回選択できる場所とアイテムを選びステータスを完成させていくのですが、アイテムの入手条件や必須のキーアイテムなどいろいろあって楽しかったです。

ステータスを一定の値まで上げることにより、女の娘との会話やイベントに影響が現れたりもしますし、
何よりえっちシーンにボーナスがついて精液の量が増えたり、女の子がより一層乱れたりといった素晴らしい特典もあるので頑張って自分を磨いてみましょう。

5.6週もするとこの辺は必要なアイテムや効率の良いアイテムなどがわかってくる上に周回ボーナスもステータスに追加されるので正直2.3周目くらいまでが楽しめていたようにも思います。

また、特定のアイテムをとることによりほかの場所での行動パターンが増えたりするのも良かったですし、
アイテムのコレクター欲を刺激されるという人はいろんな魚が釣れるので釣りとかお勧めですね。

どのアイテムを選ぶと効率いいんだろうとかキーアイテムはなんだろうなど、ドキドキしながら彼女好みの自分自身を作り上げていく感じを楽しむことができました。




四つ目が『アペンドライフ』システム
ゲームクリア後もカノジョとイチャイチャ出来るという最高に素晴らしいシステム。
このシステムも最近は見るようになってきましたが、月毎とヒロインの誕生日にアペンドを出すところは珍しいのではないでしょうか。
本編が終わってもそこで物語は終わりではないのです。
物語はそれぞれの中で常に続いていて、たまにアペンドという形になるだけなのです。




五つ目が『受け継がれたシステム』
これは、今までのCATIONシリーズでもあったシステムになるようですね。

1.多彩なコスチューム
 上記でも述べたように、特定のアイテムやアクセサリーを手に入れて彼女にプレゼントすると服装が変わったり、イベント内容が変わったりもしたのでプレゼントするしないをそれぞれ選ぶことにより違った雰囲気で楽しむことができました。

2.ラブリーショット
 イベント中に主人公が写真を撮ることがあるんですが、その時に表示されるURLコードをケータイやスマホで読み込むとそのシーンの壁紙を手に入れることができるというシステム。
主人公が持っているのはスマホなんですけど、これで自分もスマホで読み込めば本当にその写真を自分がとったかのように感じることができます。

3.メガネの有無といった充実のシステム
 主人公の設定を細かく決めることができました。
名前はもちろんのこと、血液型、誕生日、趣味、得意な教科、一人称、主人公のメガネの有無など。
メガネの有無があると着用者ならではの演出もあるようです。

またえっちシーンでは、BGV有り、性器の呼び方設定有りとなっていました。

他にも、BGMのタイトル表示(個人的にめっちゃ好き)、ボイスカット機能、挿入時とフェラ時の選択機能やえっちシーンの効果音のオンオフ機能など本当に充実していました。

4.ウォーキングトーク
 登下校やデートの最中で、自分の隣をカノジョが歩きながら喋ってくれるという感情移入系にはたまらないシステム。ただ、この時は口パクがなかったのが少し残念なところ。




・BGM
 BGMは各ヒロインにあったBGMやその場その場に合った曲が用意されていましたし、日常で流れるまったりとしたBGMは春らしい感じでした。
OPはノリがいい感じの曲で、これから何かが始まるぞ!といった感じで元気いっぱいな曲というイメージがしました。EDは、ひとりひとりにちゃんと用意されていたのが良かったですね。ED同じだと飛ばしてしまうことが多くなるので・・・。曲もそれぞれのヒロインにあった感じの曲となっていました。



・CG
 背景がとても綺麗だし、ヒロインもとても可愛らしく描かれていました。
笑った顔をはじめとした、様々な表情をうまく表現できていたと思いますし、髪や肌の質感といったものもたいへん素晴らしかったです。また、立ち絵の時点でも可愛く描かれていたため、より一層E-mote機能を楽しむことができました。



・まとめ
 シリーズ初作品となった今回のPRETTY×CATION2ですが、想像以上に楽しむことができましたし、
これからも穂波ともに楽しんでいきたいと思います。