前作であるフェイクアズール・アーコロジーをやってからプレイすることを強くおススメする。
閉じられた世界の中で繰り広げられるキャラクター同士の掛け合いが楽しいものだった。
前作のようにアーコロジーという限られた世界の中で展開される物語には惹き込まれるものが多々あったし、
そのなかで“成長”していく主要人物達の前へと進む姿は滾るものがありました。
主人公を含め主要な登場人物のほぼ全員が人としてほとんど完成されているようなものだったので“成長”というものを感じられない人も居るかもしれないけど、
物語の最初と最後ではそれぞれの考えとかにも変化があったりしたし、主人公もどこか自分の意思というものがないような感じだったけどそれも最終的には自分の意思で前へと進んでいたので、少しも“成長”を感じられないということはなかったかなと感じましたね。
それに完璧というわけでもなく自分のことよりも友人や家族…
そして何より大切な人の為に感情的になったりと人間味溢れるところも多くあってそれがまたよりキャラの魅力を引き上げていたように思います。
主人公がほんとにそれで。最初こそ人間味の薄いタイプなのかなって思ったけどそんなことはなく、
大切な人を守るためだったら何でもするし、全てを敵に回しても!!と感情的になるタイプで凄く好きになりました。
また、主人公である蒼司くんはだいたいなんでもそつなくこなすタイプで女性の扱いにもなれているタイプだったけど、そういったところを表立って出すようなこともなかったし、
むしろそんな主人公でも若干振り回されているのも読んでいて楽しかったです。
アービノスというセルリアの婚約者キャラが出てくるのですが「婚約者!?ふざけんじゃないよ!!」と最初こそ思い「いけ好かない…でもなんか嫌いなれないなぁ…」と思うようになりセルリアルートで好きになってしまいましたね。
といった感じで登場人物に魅力的なキャラが多くいた為にキャラ同士の交流から情報戦といった交渉事まで話に丁寧に組み込まれていたので楽しく読めましたね。
アズライト√で前作の主人公である千尋くんやヒロインの1人であるキャロル(ノイエ)がここぞってところで出てきて助けてくれたり、
そこで前作の主題歌である「アンリミテッド」が流れたのにはテンションがありえんくらいに上がってしまったね…。
エロシーンについてもメインヒロイン意外ともシーンがあったり、触手シーンがあったりと大変に満足できる内容でした。
物語の流れ的にイチャラブ感は少なく感じたけど…。
添い寝が無かったことも個人的には残念でしたが、それを気にしなくなるほどに最後の方の展開はよかったです。
専門用語も多く出てきたけど補足説明もあったし、置いていかれる様なことも無かったですね。