ぜひ一度は手にとって遊んでほしい名作。スタッフロール時に流れるヒロイン毎に異なるEND曲はきちんと歌詞を聴くこと。でなければヒロインの心情を半分しか理解できない。物語の全体像が見えてくるのが、いくつものENDを見終わった後なので途中までの評価はあまり当てにならない。通常版ではイベントCGはそれほど多くないが愛蔵版では物語の重要なシーンにいくつか追加されている。キャラの表情も通常版に比べ増えているようだ。一度目より二度目、二度目より三度目と遊ぶ毎に評価が高まる不思議な作品。
伏線のように見えない伏線の数が膨大で、どう考えても日常会話のようにしか見えない部分が物語を読み解く上で重要になっている。物語だけではなく、ENDで流れる挿入歌や卒業演奏課題曲は秀逸。ヒロインの心情をよく表している。そのため余計な音を省き歌詞とメロディを重視した曲に仕上げている。フォーニと会話できるのはクリスだけではなくニンナもフォーニと会話できるようだ。演出の効果で某ENDが通常版と異なりHappy Endになっているのは賛否両論あるかもしれない。