今年の新作2本目の大当たり作品
今年は手を出してないと言うより出す気にもならない新作多かった。
実際やれば意外と面白いのもあるかもしれんが。
うたわれみたいなSLGノベルと違って
純粋なノベルゲーは読ませてなんぼ。
18禁ノベルは面白いもんでも退屈に感じる部分も多かったりするが
この作品は退屈に感じる時がほぼ無かったんだからすごいわ。
正直このメーカーのエロに関しては1ミリも好みに合わんが話はほんとうに面白い。
いいもん作る。
2人主人公も最初は嫌な予感はしてたが全く問題なし。
2人主人公て大体どっちかの話が明らかに落ちるしそうでなくてもどっちかのキャラが好みに合わないことが多いけどそれが全然なかった。
どっちも中年男ってのが新鮮で面白い。
青臭いお子様主人公よりこういう大人主人公のがやっぱり好きだわ。
まぁ文鳴はあんな渋めの見た目に反して中身は結構お子様ぽいとこはあったけどw
でもあの人に関してはそういうとこも魅力に感じる。
この2人に刑部さん加えた3人が完全にメイン。
女キャラ・・ヒロイン?が引き立て役みたいな扱いの非常に珍しいタイプ。
割と対照的な終わり方する両ルートだけど文鳴のほうが納得行かなくてなぁ・・。
珠夜が文鳴の墓参りしてる絵柄が綺麗だから一見綺麗に終わったように見えるけどあのルートは二ツ栗一族が生き残るのがすっきりしない。
と言うのも個人的には二ツ栗一族は滅んで当然だと思ってるのよ。
特にシヅの過去編なんか見せられたら胸糞悪さしか残らんでしょあんなもん。
気分悪いんよ一族もその従者達も。ついでに菊之とかいうクソ女も。
あのキチガイ兄貴も元は人格者だったかは知らんけどまだまともだったのが戦争のせいであんなになったんだから被害者と言えば被害者ではあるが・・。
だから当事者達が祟り殺されるのはむしろスカッとするしそこはいいんだけど無関係な子孫まで祟るのは違うんじゃねーか?と思うわけ。
なにもなければ子孫には同情したろうけど自分らが生き残るために無関係な人間どんだけ殺して来たん?てことになると話が違ってくる。(しかも地獄行き)
まぁ分かるのよ。
自分が同じ立場で同じことが出来る力があるなら多分やってる。
誰だってわが身と身内が一番可愛いしそこは仕方ないとは思ってる。
それでも無関係な犠牲者のことも考えたらやっぱりすっきりはしないのよ。
しかもちょうどこの頃って珠夜にもすごいイラついてんだよ。
あんな無気力ロクデナシ親父のためにそこまでする?って感じ。
あんないい母親を裏切者呼ばわりしやがるし。
なんか狂信者みたいに見えるのよこの人。
しかもラストなんてスマホはともかく無関係な人間大勢巻き込んでシヅ消滅させて一族存続エンドでしょ?
冷静に考えたら酷い話よw
それ考えたら多少思うとこはあるにせよ吐月エンドのがまだすっきりする。
こっちはこっちで人死に過ぎだしなにより偲とカノが死んだのが痛すぎる。
あの2人は作中で数少ない好感度割と高めのキャラだったから。
でもこっちだとシヅさんが一族滅ぼして満足して綺麗な姿で天に昇るのよ。
この1点が大きい。
まるで悪者みたいな扱いで消滅させられるよりこっちのが綺麗な締めだと思う。
個人的には一族とシヅさんを秤にかけたらどうしてもシヅさん側に肩入れしてしまうのよ。
でもシヅさん出来たらカノは助けてやって欲しかった・・。
と、色々書いたけど面白かったなぁ。
個人的には今年の新作では今んとここれが一番だと思う。
伝奇とか呪術、怨霊その手の話が大好きなのもあるけど。
地味なとこではバトルが比較的あっさりしてたのが良い点だと思う。
バトルはダラダラやられたらテンポが死ぬから微妙になるのよ。
ノベルゲーってテンポすごい大事。
点数は迷ったけど退屈な時がほぼ無かったのがすごい久々なことなんで90でいいかなと。
同メーカーで最近やって面白かったeuphoriaとかフラテルですら退屈だとか微妙に感じるシーンはそれなりにあったのにそれより短めとは言えここまで読ませる物語なのは大したもんだと思う。