印象としては普通には面白い同人作品。それでもラストだけは素晴らしいと思う。
1日を繰り返すループものなんだけど正直ループ系はうんざりするくらい見てきてるんで余程奇抜な何かが無いとループ系で感動したり驚いたりはあまり望めないんじゃないかと。
そういう意味では特に他と違う何かがあったとも思えないこの作品はEDまではそこまでのインパクトは無かった。
一応宝探しという要素はあるし作中それがちゃんと活かされてたとは思うけどそれが面白いかと言われる
とまた別の話。
宝探しを通じて本当に好きなことやりたいと思うことが大事なんだとか言いたいことはよく分かるし心に響くものもあるけどそれ以外の展開が良く言えば王道なんで全体通してなんか弱い。
なんとか元の世界に戻ろうと団結して奮闘する様子は見てて心地よいものがあるのは確かだけど短編の割にキャラがちょっと多いせいか仲間だとか友情だとかそういうのが少しだけ弱く感じたかもしれない。
この作品の見所はエピローグになると思う。
エピローグからの展開は結局復活エンドかと思ってたが目覚めて皆に祝福されてタイラと再会して共に過ごすという幸せな夢を見ながら笑顔で覚めることのない眠りにつくミアが切なすぎて凄まじい余韻を残す。
個人的にはあのラストは大好きだし作中で唯一意表をつかれたシーンだった。
ただ、ここも本当に目覚めた後での笑顔で寝てるシーンとも取れるんで人によって捉え方違うかも。
そういうとこが良く出来てると思った。