嘘・・・Ⅰ章が面白い・・。終えてみれば詩より好きだわ。
いきなりだが自分の詩と刻の章別評価がこうなる。
自分の場合、芸術がどうとか幸福がどうとかある程度は理解出来るがそんな深いとこまで考えられないから
単純に面白いか面白くないか没頭できたか退屈だったかの評価になる。
詩 Ⅰ△ Ⅱ△ Ⅲ〇 Ⅳ〇 Ⅴ◎ Ⅵ〇
刻 Ⅰ〇 Ⅱ△ Ⅲ〇 Ⅳ◎ Ⅴ〇 Ⅵ◎
序盤て大切だなぁと改めて思う。
出だしが悪いと、この作品微妙なんじゃねーかなってイメージがしばらくついて回る。
そういうの覆すの結構大変だと思う。
前作は良作ではあるが名作には1歩届かないと思ってたんで今回は普通に期待はするけど待ち焦がれたってほどでも
無かったんでそこがちょうど良かったのかも。
大きすぎる期待は些細なことでもガクッと落ち込む。
要所を思い出す目的で前作をかなり飛ばし飛ばしではあるがやってみた。
詩は純粋にシナリオだけ見ればよく出来てると思う。
序盤の辛さと会話内容が好みと少し合わないのもあってトータルで見ると良作になったけど。
特に刻なんかそうなんだけど説明台詞と引用がやたらと長い。
この人の(この人というよりこのシリーズ?)テキストはいちいち回りくどいとこがあるし
普通に言えばいいとこもわざわざ小難しい言い方を好むとこがあると思う。
それが自分にとって合う内容ならいいけど合わなければ退屈な台詞がダラダラ続くだけ。
だからそういうとこはもう少しだけ簡潔にして欲しかった。
ただ今回はあの変なギャグが少し減ったんかな。
だから詩よりは読み進めやすくなってたかも。
1章は 静流と麗華のちょっと変わった友情が面白かった。
麗華てそんないいイメージ無かったと思うけど今回で少し見方が変わるね。
好ましい性格ではないんだけどそこがまた良い。
静流の葛藤、健一郎の助言、麗華の決意、どれもいい。
女の友情も捨てたもんじゃない。
前作の1章は何度か投げそうになったけど今回の1章は掴みとしてはよく出来てると思う。
上手く物語に引き込んでくれた。
そして2章。
美術部メンバーを全員攻略していくだけの作品ならよほど上手くやらないと
教師が教え子に手出しまくるただのハーレム恋愛ゲーがメインになってしまう。
仮にも名作扱いされてる前作の続編がそんなもんでいいのか?
というようなことをライターが考えたかは知らんけど個人的にはこの子らを作品のメインにしなくて良かったと思う。
ハーレム展開でヒロイン達がほぼ全員無条件に好意寄せてくれるゲームに余り面白みを感じないから2章はこの子らとのノリがきつかった。
まだ1人か2人で出てくるぶんにはいいけど一気に全員出て来られるとね。
どうも今の美術部は女しか入部出来ないらしく画面いっぱいにずらりと女が並ぶ絵面は結構厳しいもんがある。
全員揃って笑顔になられた日にはもう見分けがつかなくなる。
それにこの子らにそこまで魅力を感じないんだよ。
個別で掘り下げて行けば魅力も出てくるのかもしれんけど。
なんか5~6人セットのイメージが強い。
気の毒なくらい影の薄い子もいるよね。
3章メインで出てくる心鈴もこの中に入れられてたら埋もれてたような気がする。
でも居酒屋でバイトしてる子いるじゃん。
3章のあの子と長山の会話でこの子だけはちょっといいなと思い始めた。
この2章だけコテコテのギャルゲやってるような感じ。
エロゲなんだからそれも間違いではないんだろうけどこのシリーズだとそういうのを最優先で求めてるわけじゃない。
ただ前作ラストの流れを見れば美術メンバーに期待するのも理解は出来るんで
メンバーを攻略するだけのFDを早めに出して怨念を鎮めないと。
普通にイチャつくだけの内容なら3年以内には出せるよね。
3章 出木杉ちゃん心鈴登場。
この子可愛いけどいい子すぎて面白みに欠ける。
男女問わず出来すぎた人格者よりなにかしら目立つ欠点あったり尖った部分があるキャラのが面白い。
まぁこれが余りに悪い方向に行くとただの嫌な奴になっちゃうんだけどw
そういうわけで心鈴より母親の麗華のが魅力的に感じる。
人気はないかもしれんけどあのキャラは実に良い 面白い。
ただどちらと付き合うかと言われたら迷いなく心鈴を選ぶ。
そこはキャラの面白さとはまた別の問題なんで。
にしても心鈴の母親で出てくる麗華の見た目が学生時代とほぼ変化ない。
他の割と歳行ってそうな女性キャラとか永遠のロリ藍もそうだけど
中年女性の絵が描けないのか敢えて描かないのかどっちなんだろ。
藍なんかは軽く老けさせると後々不都合が生じるから仕方ないけど。
男キャラで言えば恩田放哉なんかも良いね。
今作は前作よりは男キャラの使い方が随分良くなってる。
ここで心鈴と美鈴に分岐。
心鈴は前半は見ようによっては寧ルートでもある。
中盤からは心鈴のお家の問題解決ストーリー。
この子のルートやたら長かったけどそれだけ丁寧ってことでもあるか。
寧と心鈴・・というより本間家との因縁、恩田放哉と主人公の因縁。
この辺がまとめて解消される。
心鈴のパパも善人ではないけどなんだかんだで子供のことは考えてくれていたらしい。
そしてここでもやはり出てくる健一郎。
死して尚、主人公より主人公してるように見えるのはいいことなのか悪いことなのか。
終わってみるとこのルートはまぁまぁ面白かった。
真琴ルートは正直言うとまたお前かーって思った。
前作の出だしがこの人だったからさ。 軽いトラウマなのよ。
にしても可哀そうにね。 この歳になるまで処女なんてクソみたいな設定にされてさ。
ゲーム内時間で10年だぞ(詩からこれ出るまでのリアル時間も大差ないけど)
そこまでして処女に拘らんでもええのに。
さすがに怒り出す人そんなにおらんやろ。
そんなことよりこの人こんなに魅力的だったかな?
なんか詩の時より格段に可愛く見えるんだが。
主人公との会話も時の流れを感じるいい会話。
ここでは鳥谷親子そして麗華と静流そのどちらも和解することになる。
麗華も苦労してきたからね。
こういう形で報われることが出来たのは後味いい。
さすが実質完結編 今までの問題がどんどん解決していく。
もしかしたら心鈴の話よりこっちのが少し上だったかもしれない。
ライターは前作序盤が不評なの知ってて敢えて鳥谷真琴を選んだのかな。
静流と麗華の話メインに見えなくもないが今回の鳥谷ルートは良かった。
4章 圭の過去編。
前作では重要キャラでありながら大した掘り下げもなく逝ってしまったんで掘り下げるんであればもうここでやるしかない。
実は圭てそこまで好きなキャラじゃなかった。
詩やり直してる時も思ったけどあの媚びるような喋り方がね。
うわああああんとか泣くとこもあったじゃない?あれとかほんと無理。
女装とかもさせるしさ。 そんなんなら最初から女キャラで出せよと思った。
今回で一応女っぽくないと都合悪い理由だとかあんな(詩時代)アホで女みたいな喋りするキャラに変貌した理由とかは書いてはあったけどさ。
まぁいいや。 この章は純粋に面白かった。
圭のことはお気に入りってほどではないがそこだけは認める。
心鈴の師匠なのは結構バレバレだったから驚きはしないけど
健一郎とも接点あったのね。
完全に裏主人公だな。
面白かったけどこの話を前作の圭死亡後に入れられんかったかなぁと考えもしたけどそれだと心鈴も出さないとダメだし難しいか。
このシリーズが主人公と凛ではなく主人公と圭の物語だというのがはっきり分かった章だった。
5章
章一w
なんで藍をあの縛り方にしたのか考えると笑いも出てくるけどこいつ中々面白いキャラになったよなぁ。
完全に小悪党扱いだったと思うけど少し愛嬌?も出てきたか。
寝てる章一見て主人公がさすがに老けたな・・とか思えばこいつも不憫な人生・・とか考えるとこが好きだ。
そう思える主人公がやっぱいい奴なんよね。
まぁ章一も色々あくどいことやってきたから負傷のぶんはその報いってことで。
絵画バトル編は今までのキャラに無理やりスポット当ててる感じはしたけどこれはこれで熱くていいんじゃないかな。
トーマスも悪くはないんだけどせめて今までもう少し絡みあればなぁ。
自分は長山が1番か2番目くらいに好きなキャラだから長山無双は嬉しかったけど
里奈好きが見たらあれはどうだったんだろうなw
その後のレズ行為は笑うしかない。
結局長山て分かりやすいから好きってのもあるのよ。
割とストレートだし。
作中じゃ凡人扱いされてるけどだから感覚が比較的自分らに近いからまだ共感しやすい感じ。
凛は前作ラストではなんかえらいオーラ放ってたけど今回はそこまでじゃないんよね。
結局主人公が見てたのは最初から最後まで圭だしライバルだったのも圭なわけだ。
このヒロインたちは主人公が芸術の世界に舞い戻るのが望みなわけだから。
そういうの知った今となってはあそこでのバトルの勝敗なんて極端に言えばどうでも良かった。
だから凛との対決なんてあのくらいあっさりしたものでいいんじゃないかなと思う。
5章で印象残るのはあとはボイス入り圭~圭~。
行けよヒーロー出るとは思わんかったなぁ。
あれは素晴らしき日々でもあったシーンですごい好きなんだけどそれに比べたら大分落ちるかなw
あそこはそれまでの回想もう少しカットしても良かったかもしれない。
6章
寧と放哉の関係はいいなぁ。
寧から放哉の手紙と反応でちょっと泣けてくる。
しばらく見なかったけどいいキャラだなあの子。
本当に強い。
なんか1人忘れてるような気もするけど主要キャラの現在が語られる。
結局は藍だったか。
まぁ必然かもしれん。
芸術家って特殊な職業なわけじゃん。
だったら相手はそんなんとは無関係な人のが多分いいんだよ。
一緒にいて楽というか落ち着くんだろうね。
そういう相手と結婚するのが一番幸せなんだろうなとは思う。
歳も歳だしね。
あの時の藍ていくつくらいだ。30前半か。
自分は藍をそういう目で見たこと無いような気するけど藍に収まったのも納得はしてる。
なんか借金出来ちゃったみたいだけどまぁなんとでもなるでしょw
いい終わり方だったと思う。
凛も一応画家もやってるようだしなんか穏やかになったから不遇な扱いて感じは余りしないな。
詩終えた時に続編いらないんじゃないかと書いたけどどうやら自分の間違いだったようで。
でも3部作なら次はどうすんだろうね。
ここからの続きなんて絶対無理でしょ。
今回でやることやりきったように見えるが・・。
なんか長くなっちゃったけどどうせ最後のシナリオゲーだろうから。
最近はほんとに見なくなったもんね。
一番最近でもせいぜい昨年11月だっけ?のサメくらいでしょ。
寂しい気もするけど仕方ないよね。そういう流れなんだろうから。