以前は序盤で投げたが今度はちゃんとクリア。前も思ったがこの作品は忠臣蔵知らないほうが絶対に楽しめると思う。
色々見てしまうと誰でも1度は一方的に吉良が悪者に描かれてることに疑問を感じると思う。
だから忠臣蔵と名がつくものを素直に楽しむことが難しくなる。
被害者の吉良さんにも処分求める言い分も理不尽ではあるけど当時の喧嘩両成敗なら仕方ない(現代の感覚だと喧嘩には見えないが)
この時に軽い処分でも与えておけば討ち入り事件も起きることはなかった・・・のかは分からないが。
吉良憎しというより矛先をそこに向けるしかなかったのかも。
実際の忠臣蔵とエロゲ忠臣蔵をさっさと切り離して見れれば良かったんだけど
これが中々難しい。
忠臣蔵の名前ついてるし登場人物の名前もそのままだし。
特にエロの時も目に入るのよ名前が。
これが地味に困る。
登場人物ほぼ女にされてる。
ここも最初は躊躇する理由の1つだったが
これはそのうち慣れてくる。
ただ時代を考えたらせめて髪色は黒に統一くらいはあっても良かったかもしれない。
ずっと見た目に違和感感じてたのそこかも。
後は忠臣蔵という物語の流れを大体知ってるから新鮮味はどうしても薄れる。
これが1番強いのが1章でオリジナル要素増えてくる2章以降のがまだ新鮮味はあった。
なので個人的に面白いと思えたのは2と3と4。3はややダレる部分アリ。
1はそこまで・・5は途中までならそれなりに。
それでも忠臣蔵知らなければ1章も新鮮な気持ちで楽しめるはずなので全体的に出来はいい作品だとは思う。
3がダレる理由は2章が割と濃かったんで3章開始がしんどく感じる。
章が程よい長さならそこまで疲労感も感じないんだろうけど長すぎるから。
それでも興味持って見れたのは勿論主税の存在もあるけど新八郎の存在が大きい。
吉良側の強敵なんて清水一学しか知らんかったから。
キャラ的にはよくあるヤンデレではあるけど見た目と声込みでなんかお気に入り。
この3章は今まで以上にギャルゲ色が強い印象があって
多少ノリがキツい部分はあるが終わり方がこれ以上ないくらい綺麗に終わっててこのラストが一番印象深い。
あの黒幕さえいなければここで完結してもなんの問題もないくらい。
4章はいるかいらないかで言えばいる。
長らく酷い扱い受けてきたんだから少しくらい名誉回復する説もあることを教えてくれる回があってもいい。
ただ3章で完結させてあくまでこういう説もありますよというのを短めのおまけでやるのが理想だったかも。
でも一魅というキャラは割と好きだった。
主人公との言い合いで疑問に思ってたこと全部言ってくれたのもあるし。
実はお初助けた辺りから主人公より好感度上がってるのよ。
目つき悪いけど考えてみればこの人そもそも悪人ではないし。
それでもこの言い合いをこの忠臣蔵で言わせるのは少しずるいかもしれない。
一魅の言ってるのはリアル忠臣蔵の色んな説なんで食い違うのは当たり前。
エロゲ版では浅野さんが温厚ないい人で赤穂浪士もほぼ純粋な忠義なのはずっと見せられてきたから
一魅が折れるのは目に見えてる。
でも3章までとはまた違った意味で面白かった。
あの兄妹の話も3章まではどちらか言うとまだ綺麗な話だったから
ここまで追い込まれる人もそりゃいたんだろうな・・みたいな感じあったし。
締めの5だがさすがに飽きはじめてきてはいたのよ。
それにここまで引っ張って来る正体不明の女キャラ。
もうそこしか興味がないの。
定番なのは既出キャラのどれかなんだけど全く思い当たるキャラがいない。
でもここで新キャラもなんか違うし。
そう思ってたから全く予想外の正体だった。
あ~そう来たか~的な軽い驚きはあったけどそれ以上でも以下でもなく。
この人も魅力相当薄いから・・。
ここで残った謎とか明かされはするけど特に驚いたとかは無かった。
そういうとこが弱かったからそこが残念な点かも。
それでもそれなりに楽しめはした。
終盤バトル開始付近まではだけど。
挿入歌でごまかしてるけど割と安い展開でこれはこれで少し笑えてはくるけど。
とりあえずバトルが長すぎる。
良く言えば勢いはあるのかもだけどこの作品の戦闘シーンは正直言うと退屈・・。
ラストは吉良以外ほぼ全員ハッピーエンドとなり今までに比べると後味はいいのだろうが
それでも個人的に一番印象に残ったラストは3でありハッピーな忠臣蔵というのもなんだかなぁ・・って感じも多少。
切腹なしのお家再興エンドしたいなら討ち入り自体すべきでは無かったかもしれない。
つまり思い切って吉良本人と和解ルートとか最後にあっても面白かったかも。
この作品の吉良は本家以上に扱い悪かったしそれくらいあっても。
吉良と涙の和解して黒幕がもうちょい魅力あってラストバトルがせめて半分くらいの長さなら個人的には5の評価もう少し上がってたと思う。
ところでおそらく現代に一時避難してただろう赤穂浪士達の現代版を短編かなんかでやってくれたら結構見てみたいかも。